会報第18号

もくじ
〜 平成20年度 年次総会を開催 〜
〜 投稿記事 〜 ◇役員&会員◇
  設立7年目を迎えて 
  宮崎支部 代表 
  販売士交流会と共に歩んで 
  閑話 “家族力・家庭力” 
  研修委員会の今年の目標 
  5月9日「アイスクリームの日」PARTU 
  食生活の明と暗 
  マークシートと老眼? 
  NHK受信料「支払い督促」の論理 
  サブプライムローンとS&L 
  気になるKEYWORD 
  新規会員紹介 
〜 事務局便り 〜



〜 平成20年度 年次総会を開催 〜
副会長
石原 義曠

= 年次総会 次第 =
         司会:佐田会員

 第一部 総会議事  14:00〜14:30
    挨拶・議事:栗川会長
     ・会則改定
     ・役員改選
     ・H19活動報告及び会計報告
     ・H20活動計画及び会計予算

 第二部 講 演  14:35〜15:45
   「日本販売士協会の活動と流通・小売業界等の人材育成・確保」
     講師:日本商工会議所検定担当 立松部長
        (兼日本販売士協会 常務理事)
   「福商サービス部の活動概況と九州観光マスター検定」
     講師:福岡商工会議所会員サービス部 三角部長

 第三部 懇親会  16:00〜17:30
    来賓挨拶 長崎販売士協会 富永会長
    乾 杯  泉事務局長
    懇親パーティ
    締めの挨拶 石原副会長



 7年目を迎えた今年度の年次総会を4月19日(土)の午後福岡商工会議所内において開催しました。
 当日は、ここ2・3日ぐずついていた雨も上がり晴天に恵まれたなか、会員26名に来賓の方々6名を含め総員32名での総会となりました。
何事も回を重ねれば重ねただけの成果が挙る一方で、何かにつけてマンネリに陥り易い傾向があるようですが今年の総会はそんな心配を吹き飛ばすかのように、これまでとはまた一味違った新鮮さと活気に溢れたものになりました。
 特に今次総会においては、はじめて日本商工会議所(兼日本販売士協会)並びに福岡商工会議所からそれぞれ担当部門の幹部の方に揃って出席願い、私共の活動に関わるテーマについて講演をいただき、同時に日頃感じている問題等について一緒に語り合っていただきましたし、また宮崎地区における販売士協会設立を目指す有志諸氏から当協会に対し協力要請のあった案件については、当総会の場で同意を得て将来的な宮崎販売士協会設立を前提に私たちの協会組織の中に「宮崎支部」を置き発足への支援活動をしていくことになりました。
以下は当日の概況です。

 第一部 総会議事

 佐田会員の司会進行により定刻の午後2時丁度に開会し、はじめに栗川会長から開会にあたっての挨拶に併せ、現会員数と総会議事が出席会員の過半数以上で承認される旨の報告があり議事に入りました。
 そして各議案に関する説明・提案が栗川会長自身により行われ、議案ごとに都度審議された結果いずれも以下のとおり出席会員全員の賛同を得て承認されました。

 <1> まず、第1号議案の“会則の改訂(会則3条)”については

 宮崎地区からの将来的な協会設立へ向けての私共の協会に対する協力要請に応え、今年度当協会内に「宮崎支部」を組織化し支援していくことへの承認と併せ、そのための会則第3条における“地区”に関し「〜必要により九州地域でまだ販売士協会のない各県で独自の販売士協会ができるまで当協会の支部として活動することを認め、これを支援するものとする」旨を条文に追記することでの承認を得た。(詳しくは当該配布資料を参照ください)

 <2> 第2号議案の“新役員体制”については

 2年の任期満了に伴う改選案として以下の通り提案がなされ承認された。
 * 道津敬文理事、谷川由美理事、山本宣尚顧問の退任と坂上好美理事、小関芳紀理事、岩切寛文理事、福生和彦顧問の新任。その他は全員留任。(詳しくは当該配布資料を参照ください)

 <3> 第3号議案の“19年度活動報告と会計報告”について

 下記のすべての活動を計画どおり完遂した旨の報告と会計報告につき承認を得た。

 (1) <全体会合等として実施した活動>

  年次総会(講演:新規事業への挑戦・37名参加)、春の流通施設等見学会(流通Cと冷凍倉庫及びコストコホールS・20名参加)、夏季研修会(講演:販売士制度の現状と3級講師としての雑感・31名参加)、夏の納涼パーティ(アサヒビール園・9名参加)、秋の流通施設等見学会(トヨタ自 宮田工場・20名参加)、新春懇談会(懇親パーティ・27名参加)、九州販売士交流会(於島原市、講演:九州の地震と火山・18名参加)。
  *これらの内容については、その都度会報にも掲載された通りです。

 (2) <個別会合等として実施した活動>

  役員会議(毎月第3水曜日)、1級販売士通信講座(8教科科目)、会報発行(5・9・12・3月)、ホームページの運営(定期的に更新)。
 * ただ、このなかで1級販売士通信講座に関しては2級販売士の会員8名が参加したものの最後まで受講し修了できたのは2名に留まった点につき、課題として見直しを検討していくとの報告が付け加えられ了承された。

 (3) <会計報告>

  本年度は「収入の部の決算額が1,181千円(予算864千円)」、同じく「支出の部が1,033千円(同725千円)」であったことについての内容面の説明とその結果次年度への「繰越金は148千円」となった旨の報告がなされた。

また、引き続き以上の報告を踏まえ小野監事から「濱村監事と共に監査の結果、会計処理はすべて適正に行われている」旨の報告があり原案どおり承認された。

以上3号議案全体の詳細内容は当該配布資料を参照して下さい。

 <4> 第4号議案“20年度活動計画と会計予算”について

 本議案についても、下記のとおり提案された活動計画と会計予算内容で承認された。

 (1) <全体会合等として計画する活動>

 19年度の6つの活動を基本的に継承し踏襲することとするが、企画内容面で「夏の納涼パーティ」など一部の活動について計画を見直し実施する。
また、九州販売士交流会については19年度の島原での会合時に2年に1回の開催とすることが決まったため次回は平成21年度(福岡開催)となる。従って、本件は20年度活動には計画化しないことを確認した。

 (2) <個別会合等として計画する活動>
  同じく、基本的には19年度の諸活動を踏まえ計画化したが、うち「1級販売士通信講座」については企画を見直し、新たに「2級・3級販売士養成講座」としてオープン講座に衣替えする。このことにより広く合格者の当協会加入を促進するようにしたい旨の提案説明が付け加えられた。

 (3) <会計予算>

  予算化に当たっては、前年度に比し「九州販売士交流会」が開催されない年度となったことと併せ、正会員の若干数の減員(加入者と退会者の差)を見込んだことにより、当該年度の収支規模は「収入の部の予算額が854千円」、同じく「支出の部は760千円」となり、翌年度への「繰越金は94千円」としたい旨提案説明がなされた。

以上4号議案全体の詳細内容は当該配布資料を参照して下さい。

 * なお、総会当日出席できなかった会員の方々には別途「総会資料一式」をお届けしましたので是非併せてご覧くださるようお願いします。


 第二部 講演会

 <パートT>
  演題:日本販売士協会の活動と流通・小売業界等の人材育成・確保


 今回の講演は、日本商工会議所の検定担当部長で日本販売士協会の常務理事でもある立松裕之さんに来福願い、“日本販売士協会の活動と流通・小売業界等の人材育成・確保”と題してお話を伺いました。
 お話のあらましは、(1)「販売士検定試験の昨今の状況」 (2)「日本販売士協会の19年度事業の紹介と流通・小売業界の人材育成」でありましたが、いずれのテーマに関しても詳細な資料に基づいて具体的な事例などを取り上げながらわかり易く解説をしていただき、講演後の参加者からの質疑にも逐一応えていただくなど理解を深めさせてもらいました。
 また、すべての事業活動において日本商工会議所と密接に連携しておられることもよく分かりました。
 以下、紙面の都合上講演いただいた内容の詳細を記述することはできませんが、その概要をご紹介しておきます。

(1) まず、販売士検定試験に関するお話では

 検定試験の科目体系が変わることについて、その理由と内容を聴かせて貰いました。日頃、私たちも感じているとおり最近の小売・流通業を取り巻く情勢は「顧客ニーズの細分化による業種・業態の多様化」や「流通外資の日本参入」など環境が激変しており、その変化に適応していくには人材面においても、これらの「変化を受け止めクリアできるような新たな専門知識と実践力」を身につけなければならないということが背景にあるとのお話でした。
 そのため、時代が求めている人的能力を備えられるよう販売士検定試験においても筆記試験科目を見直し1級から3級を通して各級共通に「小売業の類型、マーチャンダイジング、ストアオペレーション、マーケティング、販売・経営管理」の5科目に集約し実施することに改められたとのことです。
 既に、3級と2級についてはこの5科目による検定試験によって行われていますが、1級検定についても次回の平成21年2月実施の試験から新しい体系に切り替わり、そのためのハンドブックもこの4月下旬には発売されることや旧来の科目合格者に対する経過措置について受験科目を免除することなどの具体的な話も聴かせて貰いました。
 また、配布資料に基づいて1級から3級の各級毎の年齢別・男女別・職業別などの受験者数や合格率の推移とか傾向についても説明をうけました。
 因みに、販売士制度の創設時から今日までの累計合格者は約76万人で、その内訳は1級が約7千人(合格率 約11%)・2級約15万人(同 39%)・3級約60万人(同 55%)であることも伺い知りました。

(2) 日本販売士協会の19年度事業と流通・小売業界の人材育成に関しては

 中でも、人材育成と確保の支援活動に注力している旨のお話があり、配布された資料のなかの「日商会議所ニュース(新聞)」で“ヒトを育てて企業は伸びる”との紹介記事にもあるとおり、人材育成のツールのひとつが販売士資格でこの資格取得のための学習プログラムと各企業のOJTと組み合わせることでより高い効果が発揮されるとの考え方に立ちこのテーマに取り組んでいることや、現下においてはメーカー・卸・小売が一体となって生産性の向上を図っていくことが不可欠な時代にもなったとの認識を示されました。
 そして、具体的な人材育成支援事業として日本商工会議所と共同で推進する小売・流通業経営の専門知識修得への「販売士アカデミー」の開講や産学連携事業の一環としての「大学等における販売士講座」の開設支援、ネット社会における新しい「小売・流通ビジネスモデル啓発セミナー」を明治大学・日本商工会議所・日本販売士協会の共催で開講していくことなど8事業施策についてのお話を聴かせて貰いました。 
 特に「販売士アカデミー」など有益な情報が当日配布された資料のなかに詳しく紹介されていますので一読されるとよく理解できると思います。


 <パートU>
  演題:福商会員サービス部の活動概況と九州観光マスター検定


 引き続き福岡商工会議所の会員サービス部の部長である三角 薫さんからは、短時間ではありましたが、ご担当されている分野に関する活動内容や諸制度等について大変密度の濃い具体的なお話を聴かせていただき、私たち協会のこれからの活動にも参考になり大いに意気あがる思いがしました。
 例えば福岡市における小売・流通業をみた場合、全企業約7万社のうち32%に当たる2万2千社が小売・流通業であり、従業員数においても全体で74万人のうち28%に当たる21万人が従事しており、この分野が将来的に強くなっていくことが当地域発展には欠かせない重要なテーマと捉えています。
 従って、このためには販売士のような資格と能力を持った人材の育成・確保がもっともっと必要になってきているとか、最近ではアジアを中心に外国からの観光客が急激に増えつつあり特に韓国からは19年度には年間40万人にも達し、しかもリピーターが増えていることから観光による産業振興への対応にも注力する必要性に迫られているのが現状のようです。
 そんな背景もあって、今回私たち販売士にも関係が深いと考えられる「九州観光マスター検定」についてお話を聴かせて貰いもらいました。
検定内容に関しては、当日配布された資料をご参照ください。


 第三部 懇親会

 司会の佐田さんから「長崎販売士協会の皆さんからと本日やむなく欠席された大原顧問から差し入れをいただいています」との有難いメッセージと共に始まった懇親会のはじめは、来賓として出席いただいた長崎販売士協会の富永会長から「何事も一生懸命やっていれば知恵が出るもの。困難なことがあってもみんなで知恵を出し合って発展させていきましょう」との挨拶をいただいた後、立食パーティに移りました。
 パーティの冒頭では、泉事務局長から「今日は病気やケガ、仕事などで出席したくとも出席できない会員の方々がおられることを忘れずに、その気持ちも汲みながらこの時間を大いに盛り上げましょう!」との思いやりに溢れた乾杯の音頭でスタートしました。
時間が経つにつれ歓談もすすみ、お互いグラスを片手にテーブルを移動しながら歓談の相手を変えては楽しそうに会話を交わす姿やグラスのビールや焼酎を飲み干してお変わりしている光景とか、グラスを置いて来賓の方や新会員の人と名刺交換をして話し込んでいる会員がいたり、また専ら飲食のサービスに徹してくれている複数の男女会員とかカメラ撮影に専念してくれている女性会員など限られた時間ではありましたが皆さんがこの場を盛り上げ楽しんでくれていました。
そして、会の半ばでは恒例となった“数分間スピーチ?”が行われ司会から指名をうけた人たちが次々にマイクの前に立って思い思いに最近の体験談とか打ち明け話などを語ってくれたり、6月に予定されている「九州電力玄海エネルギーパーク見学会」の案内があったりで明るく和やかな雰囲気につつまれていました。
 また、講師として来賓として出席していただいた立松部長、三角部長のお二方には、最後の最後までお付き合いをいただき厚く感謝申し上げたいと思います。
 こうして歓談尽きることなく進んだ懇親会も予定の時間をむかえ、締めは石原副会長から「有意義な総会になったことへの感謝と更なる成長をめざし新しい仲間である宮崎支部、そして旧来からの先輩協会である長崎と共に発展を」との挨拶に併せて、今回は長時間の会合でもあったので、“脳と体のコリをとる指回し体操”というのをみんなで一緒に楽しんでから最後を一本〆めで締めて散会しました。



〜 投稿記事 〜 ◇役員&会員◇

設立7年目を迎えて

会長 一級販売士
栗川 久明

 当協会は設立総会を平成14年4月13日に、日本販売士協会・長崎販売士協会のご指導をいただいて開催してから、早いもので7年目を迎えました。
 当協会の活動は年を重ねるごとに充実してきており、全国でも最も活性化された協会の一つであると思います。
 昨年度は、年次総会、春季流通施設等見学会、夏季研修会、秋季流通施設等見学会、新春懇談会、島原での九州販売士交流会等参加者が多く、たいへん盛り上がりました。
 特に、春季・秋季流通施設等見学会は「ランテック福岡支店・流通センター及び冷凍倉庫コストコホールセール(トリアス久山)」「トヨタ自動車九州葛{田工場」の見学と新しい試みの見学会を実施でき、参加者から多くの感謝のことばをいただきました。
 また、島原での九州販売士交流会に当協会からは18名という多人数で参加できました。泉事務局長の運転で島原市の観光もかねた2日間のバス旅行でした。
 今年も年次総会、夏季研修会、春季流通施設等見学会、夏の納涼家族パーティ、秋季流通施設等見学会、新春懇談会の全体会合を行います。
 また、個別会合も毎月の役員会、2級・3級販売士養成講座、年3回の会報「販売士・ふくおか」の発行、ホームページの全体会合・会報に合わせた更新を随時行ってまいります。
 今年の最初の全体会合である年次総会を4月19日(土)に福岡商工会議所で開催いたしました。
 今年も長崎販売士協会より富永会長以下3名のご参加いただきました。例年お互いの年次総会に役員が出席し交流を深めています。
 今年は日本商工会議所検定担当部長兼日本販売士協会常務理事の立松裕之様にご講演をいただき、日本販売士協会の活動状況、販売士検定制度の改革状況等理解を深めることができました。
 福岡商工会議所会員サービス部の三角薫部長に「福岡商工会議所での販売士検定受験状況の推移、九州観光マスター検定制度の推進状況」等お話をいただきました。今後お互いの交流をさらに深めていきたいと考えています。

本年度の目玉は、将来の宮崎販売士協会を目指して、当協会に宮崎支部を発足させることになり、宮崎担当理事として岩崎寛文さんが就任したことです。会員みなさんの宮崎支部へのご支援をよろしくお願いします。
 春季流通施設等見学会は6月7日(土)に「九州電力・玄海エネルギーパーク」を見学することにしました。
 夏季研修会は7月19日(土)福岡商工会議所で、演題「九州観光マスター検定制度について」、講師は中村学園大学・流通科学部の片山富弘教授にお願いいたしております。
 今年から研修委員会では「2級・3級販売士養成講座」を団体や企業とタイアップして実施していく計画をしています。会員のみなさん、販売士養成講座を希望する団体や企業がありましたらご紹介をお願いします。
 また、新規会員勧誘の一環として、パンフレットの「福岡販売士協会入会ご案内」をおいていただける団体や企業がありましたら事務局にご一報をお願いします。

 今年も活発な協会活動を行ってまいりますので、会員みなさんのご参加・ご支援をよろしくお願いいたします。



宮崎支部 代表
二級販売士
岩切 寛文

 このたび平成20年4月19日(土曜日)の年次総会において、「福岡販売士協会」に宮崎支部を作ることを、出席者の皆様の温かい賛同を得まして、「福岡販売士協会・宮崎支部」を創設することになり栗川会長を初めご尽力をいただいた各位の皆様に、深く感謝を申し上げたいと思います。
 当初は「宮崎販売士協会」でスタートする予定でしたが、なにしろ、発起人が私一人で、当時は賛同してくれそうな人物も見当たらず、それでは、福岡販売士協会の会長や事務局長に相談をして、3年目にして、幹部の方3名が3月にわざわざ、宮崎の販売士協会をどうするか?との事で宮崎まで来ていただいたのを機に、あちらこちらに連絡を取った所、協会作りに賛同してくれる人物が数名いて、「兎に角、福岡販売士協会の下で勉強をして、それからスタートをしたらいいのでは・・・」との事で、その3月6日が「福岡販売士協会・宮崎支部」の準備発足会となり、今日に至っています。
 月に一度、会合をしていますが、みんなの仕事の都合で土、日、しか、今のところ集まれず、なかなか自分達のやりたい事や会員を増やす為にはどうすればいいのか、など、難問が山積していますが、まあ、「どげんかせにゃいかん!」ではなく、「どげんかなるじゃろう」と、おっとりと構えています。
 元々、私は「宮崎県青果食品加工協同組合」と云う長ったらしい名前の、小売店のボランタリーチェーンの本部にいて、仕入れから販売、在庫管理、人事管理、などをやり、長崎、熊本、鹿児島、に当時あったボランタリー・チェーンと当時の日本ボランタリー・チェーン協会の宮原専務理事の提案で、九州ボランタリー・チェーングループを作り、年間に4回程、地域の持ち回りで、SV(スーパーバイザー)の講習を受けたりしていましたので、良く売れていると評判のお店は必ず見学をさせて貰う、と云う事もしていましたので、年間に数十店舗は、店舗診断をさせられていました。
 そんな中でいろんな出来事に出会いました。(勿論、見学中のお店の中での事ですが)鹿児島の枕崎にある、ボランタリー・チェーンのあるお店が丁度お昼前で、2台しかないレジに10名近い行列ができていました。真ん中以降のお客さんはかなり苛々しているのが分かりました。「さあ、どうするだろう!」私を初めVCの仲間達も見ていました。すると、一人のひょうきんな感じの荷受をしていた従業員が、ニコニコ笑いながら、「お待たせして申し訳ありませーん」とお客一人ひとりにお詫びしながら、キャンディを数個づつ並んでいる人達に配り始めたのです。それまで苛々していたお客の顔が、みんな笑顔になりました。「うーん!やるなー!」私達の全員の感想でした。
 熊本の市役所前の店舗では、こんなことがありました。やはりお昼時で、そのお店は惣菜と弁当を買い求める客で、レジ2台に十数人が並んでいました。レジは、3台あったのですが開かれません。手が空いているのは店長しかいません。が、店長はレジに寄り付こうともしません。宮原専務が「店長!もう一つのレジを開きなさい!」と、見るに見かねて言いますと、その店長はこう答えたのです。「僕はレジが打てないのです」・・・・。VCの一人が3台目のレジを開けて、隣のレジの人に教わりながら、お客の流れをスムーズにしました。
 私も、自分が勤めていた共同仕入の店舗で(キャッシュ&キャリー)システムを採っていたため、特売品などのセール時にはレジが混む事があり、其の時は走って、レジを打ちに行きました。店舗を任されている者は全てを会得していなくてはいけない。とは、この時の教訓でした。
 23年勤めた職場を辞め、パソコンの勉強に行った民間の職業訓練校で、「流通や販売、接客マナー」などについて、講師をしないか、との誘いを受けて「販売事務実践科」「販売管理科」などの名目で、今年の2月まで講師をしていました。パソコンとの授業と組み合わせで行われ、必ずしも「販売士」の資格を取るのが目的ではなかったため、講義を受けて興味を持った生徒だけが、2、3級の資格試験に挑戦しましたが、あるクラスでは全員が3級試験に挑み、20名全員が平均点数84点と云う素晴らしい成績で合格した事がありました。
 でも、私が講師をしていて一番嬉しかったのは、4年間スーパーに勤めていて辞めて、私の授業を受けた20代半ばの生徒のこんな言葉でした。それは、講義を始めて2週間程経った、お昼休みの時間でした。彼女は私の傍にくると、「先生!私は今までは、お店で、朝礼やミーテングや販売会議の時、店長やマネージャーが言っている事がさっぱり分かりませんでした。だから、仕事が面白くなく辞めてしまいましたけど、先生の授業を聞いて初めて、あー店長やマネージャーが云いたかった事はこんな事だったんだ!と分かるようになりました。卒業したら、またスーパーに勤めたいと思います。」と言って、彼女も3級の資格を取って、今もスーパーに勤めています。
 「福岡販売士協会・宮崎支部」の会員は全員、私の教え子になります。だから非常に仲がいい反面、横の広がりがありません。なるだけいろいろな人達と協会を通じて交流の場を広めていきたい。そう、願いつつ、何も無い大地に細い苗を一本植えてみた、今はまだそんな気持ちでいます。多くの皆様のお力をお借りしながら、立派な幹に木に育てていけたらと、願っています。どうか、早く一人歩きできますよう、頑張りますのでよろしくお願いいたします。


販売士交流会と共に歩んで
前顧問
二級販売士
 山本 宣尚

 今から2年前、私が、日本販売士協会の専務理事・事務局長の職を辞する(日本商工会議所退職)とき、栗川会長にお願いをして、遠隔地にもかかわらず福岡販売士協会への入会を認めて頂きました(同時に「顧問」という役職も)が、入会の動機は、九州販売士交流会の仕掛人としてその行く末を見守りたい、という気持ちと、福岡協会の設立段階から知り合いになった何人かの個性的な役員の方々と急に縁が切れてしまうことが寂しかったからです。
 入会後は、会員として、何度か会報に拙文を寄稿したり、販売士交流会に参加させていただきましたが、顧問の任期の切れるこの4月をもって退会させていただくことになりました。
 福岡、長崎、島原の九州内の3販売士協会に日本販売士協会が加わって、福岡商工会議所を会場として初めての九州販売士交流会が開かれたのは、福岡協会が発足した翌年、平成15年の10月でした。翌16年には長崎で、17年には再度福岡と恒例行事化してきたところ、18年11月に長崎で開催された際、懇親会の席上、島原の林会長から、「来年はうちでやります」との発表があってからは、初めての島原での開催を楽しみにしておりました。
 去る2月に島原で開催された第5回交流会の懇親会は、参加者全員の自己紹介が行われ、島原の特産品をつまみに話が弾んで、あっという間にお開きになってしまったという感じです。私がよく知っている長崎のF副会長は北九州市の出身であること、長崎の企画委員長をしている女性のTさんは高校卒業までは島原市にいたこと、また、福岡の運輸会社の前社長のFさんは、長崎市の出身であることなど、人にはいろんな地縁があることを改めて知りました。第5回交流会が、このように賑やかに成功裏に幕を閉じることが出来たのは、ひとえに島原協会役員・事務局担当者の責任感と暖かいもてなしの心、そして、マイクロバスをレンタルして、遠路、大挙して参加した福岡協会メンバーの結束力の賜物であると感謝しつつ、私は、大きな区切りがついた、と安堵いたしました。
 そもそもこの交流会は、(1)他地域の販売士との情報交換、(2)協会相互の情報交換による活性化、という前記3協会の狙いと、(3)販売士協会は西日本地域に少ないことから、九州内登録講師(1級販売士)の集まる場を設けて拠点都市での協会設立のきっかけを作る、という日本販売士協会の狙いが一致したことからスタートしたものです。
 これまでに参加されたことのある方はご存知のように、交流会は例年、(1)各会長の挨拶・報告、(2)講演、(3)懇親会の3部構成で行われますが、特に講演の部では、福岡の五十二萬石・如水庵社長、長崎の(株)梅月堂社長など地元経営者の体験談が大変有意義だったと思います。また、過去の交流会には、販売士協会のない佐賀、熊本、さらに遠方の鹿児島などから熱心な登録講師の方に参加していただいたこともありましたが、残念ながら、新たに販売士協会を作るということは、今日、極めて難しい状況にあります。
 なお、この交流会は、今回の開催地一巡をもって以後2年に1回開催することになった、とお聞きしましたが、日本販売士協会の積極的な支援が得られなくなった今日、やむをえないことと思うと同時に、果たして「隔年開催」ということでうまく運ぶのかと要らぬ心配をしております。この際、販売士協会として今や全国有数の組織力・実行力を持つに至った福岡協会において、過去の経緯にとらわれることなく、「販売士の輪をどうしたら広げられるか」をテーマに大いに議論して、今後の交流のリーダーシップをとって頂くことを期待するものであります。最後に、会員皆様のご健勝ご発展をお祈りして、筆を置かせていただきます。


閑話 “家族力・家庭力”
副会長
一級販売士
 石原 義曠

 最近、新聞や雑誌などで「家族力」とか「家庭力」という耳新しい言葉を目にします。 時代の移り変わりと共に生活環境やライフスタイルも変化し家族の個別化が進む中にあって、今一度その関係を見直し絆を深めていくことへの必要性が求められているからではないでしょうか。
 確かに、今の時代は「個の時代」と言われているように核家族化のうえに親の単身赴任や長時間労働とか共働き、子供も塾通いや習い事あるいは鍵っ子だったりなどの影響もあって家族がバラバラに日々を過ごすようになってしまい、家族間のコミュニケーションが薄れ、結果として様々な問題が発生しています。
 因みに私などが家庭を持った昭和40年代半ば頃は右肩上がりの経済成長期で繁忙感はありましたが、まだ携帯電話やパソコンなどはもちろんなく、普通の家庭なら電話やテレビも一家に一台、しかも子供部屋など個室を持つ家庭もそんなに多くない時代でしたので、毎日の生活では自ずと家族が居間で一緒に食事をしテレビを見ながら雑談を交わしたりするのが、ごく当たり前のことであったように思います。
 それが何時の頃からか、多くの家庭で見られるように家族のそれぞれが日常的にゆとりなく食事もマチマチにすませたり、お互いが家にいても自室にこもって携帯のメールやパソコンと対面することを優先してしまうような、家族間の会話や触れ合いを疎かにした生活が当然のようになってしまった感じがします。
 近年急増している子供たちの犯罪やいじめ問題などは、このような世相の影響による家庭環境の変化に起因しているような気がします。人間関係について学ぶ機会が少ない今の子供たちにとって、生きていくために不可欠なコミュニケーション力を磨くベースは温かな家族関係の家庭にある筈ですから社会的に放っておけない問題であると思います。
 ある雑誌の中に「家族力や家庭力が高いと子供が健全に育つ」というようなことも書かれていましたが、これも家族関係が良好で子供を家族の心で支えていける家庭というものが子育てには大変に重要だということだと思います。私などは息子夫婦や孫たちと顔をあわせると、つい「頑張ってるか?」とか「がんばれよ!」なんて声を掛けてしまい勝ちですが、教育学・育児学の専門家である汐見稔幸さんは「本来、家庭はガンバルところではありません。特に社会の緊張が高まっている現在では、家庭はこれまで以上に寛ぎや心の支えとなるべき場で家族力とはそのための力なのです」と言われています。
 確かに現代は競技社会でもあり、幼少時から試験やスポーツ競技で上位を争うことを課せられた子供たちにとって家庭は「何でも話せ聴いて貰えるような心の底からホッとできる癒しの場」でなければならないと思います。例えば、毎週日曜の夕方テレビに登場するサザエさん一家の家庭のように。    H20年4月記


研修委員会の今年の目標
研修委員長
一級販売士
 中村 純治

 昨年までの研修委員会の目標は「2級販売士資格を持つ内部会員の1級販売士資格の取得」でした。8名の方が受講を希望されましたが、6名の方が断念され2名のみが受講されると言う結果になりました。お二方の感想を下記に掲載させていただきます。
(Aさんの感想)
本来決められている問題の提出期限も殆ど守らずに、常時遅れて提出したにもかかわらず、苦情の一つも受けることなく気持ちよく添削していただきました。研修委員長、副委員長お二方の忍耐力と指導力に対して、ただただ深く感謝致しております。
 この通信講座の受講で感じたことは、問題の作成から添削まで大変な労力と時間を必要とすることに改めて思いをあらたにしました。ただ、自分自身振返ってみれば、実際に問題の解答に当たってテキストを見て解答を見つけるということに終始し、自分の言葉で解答する段階に至らず、今後の反省すべき点が多々ありました。
 最後に来年度以降もお手数でしょうが、1級販売士増加のためにも是非この講座を続けて頂けたらと希望し、感謝しつつ筆を置きたいと思います。
(Bさんの感想)
 先日20日に1級試験を受けてまいりました。後半の勉強計画がまったくうまく行かず、一度は受験自体をやめようかなとも思いましたが、不合格承知で模擬試験と思い受けてみました。結果はやはり惨敗でしたが・・・
 しかし、そんなつもりで受けても、やはり出来なかった事は悔しかったので、テキストは変わりますが、来年必ず合格する決心で勉強を続けて行きたいと思います。
 テキストのご送付や様々なサポート本当にありがとうございました。なかなかご返信できず申し訳ありませんでした。今後もなにとぞ宜しくお願いいたします。

 今年は研修委員長に任命され、新たな気持ちで研修委員会を運営していきたいと思っています。では、何をすべきかを考えて見ました。「福岡販売士協会としてもっと社会的使命を果たして行きたい」と思ったのです。
 それは(1)販売士の資格を多くの方に取得していただきたい。(2)販売士資格を取得したら、福岡販売士協会に所属し、一層のレベル向上を目指していただきたいと言うことです。
 そのためにまず実施しなければならないことは、「販売士資格取得講座の開催」と「内部講師の確保」です。販売士資格取得講座は以下の3つの切り口を考えました。
 (1)販売士資格の窓口である商工会議所・商工会連合会・各商工会
 (2)販売士がいるお店として接客能力の向上を図る民間企業
 (3)販売士資格を持つことにより就職が有利となる学校や学生
上記の3つは「受講生を確保してくれる」「受講場所を確保してくれる」など販売士協会にとってはありがたい存在です。販売士協会としては、講師を調達するだけで済むからです。
 今年は準備だけで終わるかもしれませんが、できる限り目的に向かって行動する予定です。会員の皆さまがたのアドバイスなどに耳を傾け進むつもりです。皆さまがたのご意見・ご支援のほどお願い申し上げます。


5月9日「アイスクリームの日」PARTU
企画委員長
二級販売士
 岡野 卓也


 会報の11号にてもお話した事でありますが、もう一度ご案内致します。
 アイスクリーム業界では毎年アイスクリームシーズンを迎えるにあたり、5月9日はアイスクリームの日としてお客様感謝の為に催物を企画しております。
 「アイスクリームの日」とは、1869年(明治2年)5月9日、横浜馬車道通りで、町田房蔵さんが日本で最初にアイスクリームと言われる「あいすくりん」を製造販売した日を記念して制定されました。アイスクリームメーカー各社にて様々な催しを企画実施しておりますが、我社では今年で7回目を迎える「ユニセフ支援フリースクープナイト」を開催致します。この文章を目にする頃は、すでに終了しておりますが、参加出来なかった方は、来年度には是非参加してみて下さい。内容は5月9日当日31(サーティワン)各店にて(実施時間は若干違いますが)夕方5時から7時までの2時間に店頭でユニセフ募金にご協力下さった全てのお客様に、レギュラーシングルコーンを無料でプレゼントする企画です。お一人様1個限りとし、皆様方から預かった募金に加え、B―R本部からはプレゼントしたレギュラーシングルコーン1個につき、10円の金額をユニセフに寄付致します。このイベントはお客様とサーティワンアイスクリームに関わる全ての人が一緒になって、社会貢献活動を行うという目的があります。お店にとっては大変忙しい一日ですが、終わった後の充実感は何かを達成した時の楽しい気持ちでいっぱいとの感想をよく聞きます。
 又、募金の使い方に関しましても、日本ユニセフ協会を通して、西アフリカの「ブルキナファソ」の教育支援プログラムを支援しております。ブルキナファソでは、小学校の出席率が45%と低く、なかでも女子の純就学率は40%と男子の50%に比べ低い状況です。寄付金は子ども(特に女子)の就学機会を拡大する為に教育施設の建設や学用品の提供等に役立てられております。我社のモットーは“We make people happy”です。アイスクリームを通して人々に幸せをお届けしましょうという意味です。この精神が実現できる企画です。皆様方も楽しい企画に参加して美味しい体験をしてみて下さい。宜しくお願い致します。
 話は変わりますが、今日悲しいニュースが入りました。当社の創業者の一人であるアービン・ロビンス氏が5月5日、カリフォルニア州南部の病院にて死去されました。90歳でした。当社の社名はB−Rサーティワンアイスクリーム(株)と云いますが、アメリカではバスキン・ロビンスアイスクリームとして展開されており、それぞれの頭文字をとったのが、「B−R」です。第二次世界大戦後すぐの1945年にロサンゼルス近郊にてスタートしたビジネスですが、現在は世界各国にて約5800店以上の店舗を持つフランチャイズ店に成長しました。創業者が亡くなる事は非常に寂しい出来事ですが、一番ホットなニュースとして、ご案内致します。
 最後に今年の春の流通施設見学会は九州電力の玄海エネルギーパークを予定しておりますが、積極的にご参加くださいますようご案内申し上げます。地球の温暖化に対するCO2削減の為のクリーンエネルギーがどの様に出来るのかを勉強したいと考えております。


食生活の明と暗
事務局長 二級販売士
食生活アドバイザー
 泉  亨

 私たちが健康に、元気に生きていく上で欠かせない食生活。その食生活が望むと望まざるに関わらず大きく変貌を遂げたのは加工品の登場でした。春夏秋冬その時期に合わせて自然は色々な食材を私達に提供してくれます。地産地消を前提に、新鮮で豊富な、しかも、その時期に必要かつ適切な食べ物が身近に存在していて、自然の恵みを享受していた筈ですが、加工品の登場・普及が大きく食生活に影響を与え、今では加工品抜きの食は成り立たないと云える状況を招いています。
そのことは、言葉を変えて云えば添加物抜きでは食生活は成立しないと云うことになります。加工品は自然の摂理を無視した、人間の手前勝手な発想から生まれた産物です。しかし、だからと云って加工品は全て悪しき存在だと決め付ける分けではありません。そこで加工品の“明と暗”、 “光と影”について考察してみたいと思います。
 まず、“明”の部分を考えてみると、量販店あるいは大小の小売店に行けば、何時でも、欲しい時に欲しい物が欲しいだけ買えるようになったのは加工品が登場したからです。また、手間ひまを掛けて作っていた食べ物が簡単にしかも安価な価格で買えるようになったのも加工品のお陰です。鮮度劣化や品質不良で廃棄していた食物が日持ちするようになり、経済的にも楽になりました。便利・安価・手軽・経済的・美味と云った点が“明”の部分として考えられます。
 残業で遅くなった時、不意のお客様で困った時、食事の用意が面倒だなと思った時、上手く調理が出来ない時、買ってきた食材を一度に使い切ってしまうのは勿体無いと思った時等、加工品の存在は確かにありがたいものです。しかし、世の中は全てにおいて“裏と表” “明と暗” “光と影” と云った二面性を持っています。そこで“暗”の部分に目を向けると、加工品は添加物の宝庫と云われるほど添加物が使用されている点です。厚生労働省が認可している添加物を基準値に基づいて使用しているから何ら問題は無いと云うのが製造・販売業者側の言い分でしょうが、添加物の一品一品には確かに問題は無いでしょう。しかし、数種類の添加物の複合作用の検証はほとんどなされていないと云った現状を考えて見ましょう。また、何ら問題は無いと云うのも、最新の科学的知見の限りでは問題が無いと云っているだけで、過去にも、一旦認可されていた添加物が科学の進展により危険だと判断され、認可の取り消しが行われたことは幾らでもあります。人体に害は無いと一旦は認めていて、後になって害があるから取り消すと云った事例は数多くあります。
 また、使用基準値が設定されていると云う事は、裏返せば基準値を超えると何らかの害があると云う事になります。使用基準が厳格であればあるほど害も大きいと考えた方が良いと思われます。加工度が高くしかも安価な食品は添加物漬けの可能性が強くて、安全・安心とは程遠いと私は考えます。手に取った商品の裏側の表示を良く見てみましょう ! 腐りかけた原材料や変色した原材料を見た目だけは新鮮さを取り戻したかのように偽装?するのも添加物の重要な効用の一つです。さらに使用基準を決める場合も所謂人体実験は出来ませんから、小動物を使っての実験の結果を見て判断されています。それも恐い話ですよね。
 “暗”の部分は“闇”の部分とも云えます。食品に対する添加物の使用量も表示だけでは判断出来ないほど、素人には判りづらくなっています。また、ジャンクフ―ドが氾濫している現状も恐いものを感じさせます。生活習慣病の一因としても加工品の存在は認識すべきです。塩分の摂り過ぎ、糖分や脂肪分の摂り過ぎによる生活習慣病(肥満も含む)は、加工品に由来するものと云えます。また、“明”の部分の、便利で安価で手軽で旨くて経済的は、調理離れと云った現象を生み出しています。本来食事と云うものは、メニューを考え、食材を買い求め、調理をし、食べることを楽しんだ上で、食べた後の食器・調理器具等の後片付けまでが含まれているものです。あんた造る人、私食べる人と云った、良いとこ取りの考え方が定着した悪癖も“暗”の部分と云えます。手造りの料理を楽しむ、そんな生活が食の“明”の部分をクローズアップし、健康な生活を楽しむことが出来る最善の方法ではないでしょうか。
何を選ぶかは貴方次第 !


マークシートと老眼?
一級販売士
箱森 哲則

 今回、二度目の投稿になります。私事ですが、中小企業診断士の受験勉強をやめてから、学習することから遠ざかっていました。そのため何か勉強することで脳に刺激を与えなければいけないと思い立ち、販売士3級の資格を取ろうと決心しました。
 最初はカリアックの本を読んで勉強するのもいいかなと思いましたが、自己管理を考えた時、通信教育の方が良いと思い「U−CAN」の6ヶ月コースを受講することに決めました。やはり最初は机に向かい本を読むだけで、上のまぶたと下のまぶたがすぐに仲良しになり寝ることが度々でした。それでも勉強を続けるうちに段々集中力が戻り、本試験前には合格ライン(70点×5教科:但し1科目でも50点以下は不合格)を充分に超える実力がそなわっていました。
 本試験当日には自信満々で直方商工会議所に行きました。受験生は16人で私ぐらいの人は2人、他の人は20代〜30代が多かったと思います。試験時間は150分の5教科続けて行われました。ここで今回の原稿のマークシートが出てくる事になるのです。「U−CAN」の最後の通信教育で過去問の勉強はこなしました。その時去年のマークシートの解答用紙は一緒に送られて来ていました。但し、黒く塗りつぶされていて練習の必要性も感じていませんでした。しかも本試験の時に私はペンシル2本と「B」の鉛筆1本(先がかなり太い)しか持っていってませんでした。
 試験は順調に解答し、30分ぐらい残しマークシートに転記する事になりました。しかしこれからが自分との戦いになりました。遠近両用のメガネをかけていましたが、焦点が合うのに時間がかかるためメガネをはずしたりかけたり交互に繰り返し解答することにしました。しかもペンシルを使いマークシートを塗りつぶすことをやってしまったのです。そのため30問を塗りつぶすだけで汗だくで目の疲れはかなりきていました。しかも残り時間は10分で20問を転記しなければいけない状況に追い込まれてしまいました。当然間に合わないのはわかっています。そこで4科目と5科目を交互に1問づつ順に転記することにしました。それも段々とマークシートの「マル」が少しずつ雑になって行き、残り5分になった時は焦りで手も震えるし、目の疲れも極限に達して「やめ」のコールが入りました。結局4科目は何とか8問マークし、5科目は7問しかマークできずに終わりました。この状態に自分でも落ちたなと変な確信を持ってしまいました。自分の認識不足と準備不足を恨みつつ試験を終えました。
 しかし神は見捨てていませんでした。5科目の点が58点と赤点の50点をわずか8点オーバーする点で5科目の平均76点で合格しました。これで逆にある程度マークシートを雑に記入しても大丈夫だと思いました。但し準備はしっかり行い試験に挑むことの大事さを痛感した販売士3級の試験でした。
 皆さんも私の教訓を活かしてマークシートにはくれぐれも御用心!!


NHK受信料「支払い督促」の論理
一級販売士
戸田 俊彦

 だいぶ前、本多勝一の“NHK受信料拒否の論理”という本がベストセラーになり現在は文庫本になっていますが、これはそのパロディーではない。
 正月明けに近所に住む息子がやってきた時、とうとうNHKの集金人につかまってしまい、受信契約を結ばされてしまったと残念がっていた。NHK職員の不祥事続発で世間では受信料不払いの人が増加していると云われているのにどうしたことかと理由を問いただしてみた。
NHKの集金人のセールストークによると、昨年の放送法の改正で、受信機の取得時にNHKとの受信契約が義務付けられていたのにプラスして、受信料を払わない場合自動的に滞納者の預金口座を差し押さえることが出来るようになったと云うことであった。
 それまでの私の認識としては、NHKとの契約は民法上の契約自由の原則で契約を結んでいなければ受信料不払いで訴えられたりすることはないと思い込んでいたので不信に思い色々と調べてみた。暇人だね〜と云われればそれまでだが。
 “創”と云う月刊誌にドキュメントNHK受信料裁判と云う連載物がのっていたので読んでみた。現在3件の裁判が行われているがその一つは、本人が契約の中身を知らずに契約をしてしまったのだから、錯誤による契約にあたり無効であるとの主張であった。もう一つは、カミさんが自分の承諾を得ずにかってに結んだものだから無効だと云う主張のようであった。最後が本命として世間からも注目されているもので、受信契約を強要するのは憲法違反であると云うものであり、本多勝一の拒否の論理の流れではないかと思う。
 NHKに問い合わせると、二番目の配偶者による代理契約は有効であるとの結論が出ているとのことである。ただし、代理契約が有効になるのは配偶者だけであり、その他の家族が結んだものは無効になるとのことであった。ネットで放送法の改正に関して調べてみると、たしかにNHKとの受信契約が義務付けられている。民法で云うところの契約の自由ではなく、否応なく契約せざるを得ないと云う事である。しかし、受信料滞納者に対する強制徴収権の規定はない。
 従って税務署のように料金滞納者に対して差し押さえ=強制執行がストレートに出来る訳ではない。それで、簡裁(簡易裁判所)での民事手続きによる“支払い督促”が行われると云うことになっているようだ。NHK福岡放送局広報担当者の話では、これまで6都道府県で支払い督促が行われていて、そのうちの1県は福岡県で現在のところ15件支払い督促の申し立てを行っているとのことだった。簡裁から支払い督促がきても無視していると、仮執行宣言付支払い督促がくるが異議申し立てを行えばそのまま地方裁判所に移行し通常の訴訟となり、本格的に裁判で争うことになる。そこまでする人はめったにいないと云う事でそれでよしとしているのだろう。しかし、異議申し立てもせず滞納を続けられて強制執行=差し押さえを行うとなるとこれがまた一仕事である。滞納者の資産の実態を調べて、差し押さえ対象物を設定し、簡裁に強制執行の手続きをとって差し押さえを行った上で集金に行く事になる。これを意図的、組織的に多人数でやられると事務処理が物理的に追いつかずお手上げ状態になることも想定される。ともあれ問題の本質は、憲法違反であるかどうかは別にしても、放送法で否応なしに強制されていることにあるのではないか。WOWOWのようにスクランブルをかけて、契約者以外には見れないようにすれば片付くことではないかと思うのだが、如何なものであろうか。


サブプライムローンとS&L
一級販売士
堤 浩(佐賀県鳥栖市)

 サブプライムローン問題が世界中の金融機関を震撼させています。
先頃開催されたG7(先進国中央銀行総裁会議)では大規模金融機関の首脳を招いたことからも、当面この問題は尾を引きそうです。
 さて、サブプライムローンとは米国の低所得者層向きに貸出された住宅ローンのこと。そして今回の問題は、当該ローン債権が証券化して販売され、今回その信用度が低下したため、その証券を購入していた世界各国の金融機関の株価が急落、破綻すら懸念され始めたために生じた金融危機ということです。
 ところで、こうした住宅ローンを発端にした金融危機が、実は、約30年前にも生じていたことをご存知でしょうか。
1980年代、米国ではS&L(Saving and Loan、貯蓄貸付組合)という住宅ローン会社が、1度目は金利自由化に伴う貸出金利と市中金利による逆ザヤのため、2度目は貸出債権の不良債権肥大化(当時は預金保険制度により預金の全額保護を行っていた)のために、多くのS&Lが破綻し米国内で金融危機が生じました。ただ当時はその債権が証券化されていなかったため、幸いにも米国内限定として処理されました。ちなみに1996年日本国内で生じた住宅金融専門会社の破綻処理に際して、S&L破綻処理時に設置されたRTC(Resolution Trust Corporation)が参考されました。
 いま住宅ローンに限らず不動産投資信託(J-RIET)などはじめ、色々な金融商品が多様化して証券化されています。流通業であるイオンも店舗を証券化してキャッシュフローを円滑化すると新聞報道され、多様化した金融経済が流通業とも密接に関連していることを物語っているようです。
 私自身が販売士として様々な分野の知識が必要になっていることを実感しています。


気になるKEYWORD

消費生活アドバイザー 一級販売士
廣瀬紀子

 最近気になっている言葉、第二弾です
■アラフォー(Around fourty)
 40歳前後(35歳から44歳)の女性の事。語源はアパレル業界で言うアラサー(30歳前後の女性)だ。最近雑誌やドラマなどで、この世代が抱く不安感が取り上げられている。
 この世代は1986年施行の男女雇用機会均等法の下、急速に社会進出を果たした。その結果、結婚や出産を急がない人も増えた。新しいライフスタイルは多様な消費文化も生んだ。だが依然として残る男女差別ゆえ、ガラスの天井(女性が一定以上の職位に就けない問題)に悩む人もいる。また40歳を迎えて、出産までのタイムリミットを意識する人も増えている。
 避け続けてきた「仕事か結婚か」という問いに、アラフォー世代は改めて直面しているのかもしれない。(日経流通新聞―キーワードより)

 実はまさに私はこの世代。個人的には、個性ある人をひとくくりにコメントされたりするのは好きではないが、取り上げられている不安感等について「そうそう・・わかる!」という感じなのである。職場・友人等もかなりの反応。皆様も周囲のアラフォーに注目してみてください。今までなかったライフスタイルを開拓し、消費の面においても、かなりターゲットにされてきた世代なんです。アラフォー万歳!



新規会員紹介


◆楠瀬 博 一級販売士

 この度の新規入会の申し出に際しましては、御快諾頂きました事、誠にありがとうございます。
これからが、ほんとの意味で新たな生涯学習が始まるとも認識し、その為の力強い協会の存在が頼もしい限りと受け止めております。 末永くお導きくださいますよう、お願い申し上げます。
 只今、私は単身赴任(博多駅南三丁目)という身軽さもあり、個人的な趣味の面では少々浮気者でして、(渓流釣り・アーチェリー競技・ポエム創作等)多趣味かつ自己流ながら、無理のない範囲で一趣味にこだわらず、切り替えて楽しむという活動ポリシーが、適度な気分転換と明日への滑剤でもあります。
 また、今、携わっている仕事は、公共工事の中で「水」に関わる事業、つまり、上下水道・工業用水・農業用水などのパイプライン埋設工事に使用するパイプやジョイント製作メーカーの九州営業所に勤務しておりますが、福岡販売士協会におけます諸先輩の皆様とは、ふれあいを体験させて頂く中で、肩肘張らないでお付き合い頂けるような時間を共有させて頂ければ、この上ない事と願っております。


◆児玉 文男  宮崎支部 二級販売士 

=福岡販売士協会宮崎支部発足について=

 初代支部長岩切氏の働きにて宮崎に販売士の組織化がなされまず第1歩でありますが、販売士として活動のできる「畑が見つかった」と言え、めでたい事であります。
 小生、会社を定年退職、現在もとの会社で契約社員2年生であります。仕事柄現在も警備業協会と消防設備保守協会に属しております。

 小生/業界にとってなくてはならない協会でありどんどん拡大(協会員増大)しております。
組織が確固たるものに成長する要件は、世の中でよい方向で必要とされる事ではないかと思います。
 福岡販売士協会宮崎支部の現状、山野の中からやっと畑を見つけた程度でこれから「耕し」「種まき」[育成」「刈り取り」の作業があるもので、育成・刈り取りの段階で世の中から判断してもらえるものだと考えます。宮崎で必要とされる協会になるまで、ほど遠いことは解かっていますが、宮崎支部の成長のためできる範囲の中でありますが活動したいと思っております。



◆日 喜人  宮崎支部 二級販売士 

=入会のご挨拶=

 私が販売士の資格を取得したきっかけは、父親が小売業に従事していたこともあって流通業界に興味があり、販売士の資格取得を目指した職業訓練を受講したのがきっかけでした。
 勉強を始めた当初は専門用語を覚えるのに精一杯で不安なスタートでしたが何とか無事に合格することが出来たのも講師をしていただいた岩切支部長のご指導と、同じ目標を持ち、支えてくれる仲間達が居たからこそだと思います。
 現在は販売と直接的には関係ない仕事に従事しておりますが、販売士の資格を取得する上で学んだ指導育成や管理業務等の知識は今も大いに活かされているのではないかと思います。
 今回、福岡販売士協会宮崎支部を発足するにあたり副支部長という大役を任され正直「自分では役不足なのでは・・・」という気持ちはありますが、宮崎で灯した火を絶やさぬよう皆様の知恵をお借りしながら活動して参りたいと考えております。
 宮崎在住の為、全体行事への参加はなかなかできないのではないかとは思いますが今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。


◆土居 かおり  宮崎支部 二級販売士 

職業訓練で販売事務実践科を受講することができ、販売士2級の資格を取得することができました。これから再就職、頑張るぞ!!と気合十分で意気込んでいたのですが…あれから一年半、私的なことで(宮崎〜佐賀へ)引越し、結婚がバタバタと決まり、そして妊娠出産、今は子育てに追われる毎日です。慣れない土地での生活ですが、地域の育児サークルなどに出掛け、楽しく子育てに励んでいます。
 20代の頃に接客、販売の仕事に6年間程就いていました。別の職種の経験もありますが、色々やっていく中でやっぱり接客が好きだと実感しました。
 里帰り出産で宮崎へ帰郷していた時、販売士協会の宮崎支部の立ち上げの集まりがあると誘っていただき参加させてもらいました。子育て中は社会との関わりがほとんど断たれてしまいます。将来また仕事へ復帰する際に、今よりも人間的に成長し、知識と技術を少しでもupできているように色々な事に挑戦していきたいと考えています。販売士協会への参加もその1つです。
 立ち上げという事で、無いものを作る事はとても大変な事だと思います。微力ながら出来るだけ協力し参加していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。   


事務局便り

事務局長
 泉  亨

(1)
 総会で認められ福岡販売士協会に宮崎支部が出来ました。これから少しずつ九州の販売士の交流が深まっていくことを期待したいですね。佐賀県や大分県、熊本県等にも出来ればと考えています。
(2)
 5月29日は長崎販売士協会の総会開催日です。栗川会長以下数名が参加する予定です。参加してみたいと思われる会員の方は事務局までご連絡下さい。
(3)
 6月7日は玄海エネルギーパークの見学会となっています(会報と一緒に連絡済)食事は名物の呼子のイカ料理も予定していますので、ご参加されますようお願い致します。参加のご連絡は事務局まで
(4)
 6月は久住連山のミヤマキリシマが見所となります。福岡販売士協会の登山倶楽部(山楽会)も第一回目の登山を計画しています。参加希望者の中には素人の方もおられます。一緒に登ってみたいと思われる方はご連絡下さい。但し、今回は素人向けの計画ではありますが登山には変わりありません。体力に自身の無い方はご遠慮願いたいと思います。
(5)
 福岡商工会議所が実施する、九州観光マスターの資格試験に挑戦しましょう!
 販売士の資格だけでなく、色々な資格を身に付けることは良いことだと思われます。特に一級(九州観光マスター)は観光コンサルタントや観光事業経営者をターゲットにした資格です。一緒に勉強をしてみませんか?
(6)
 会員の皆様の近くに販売士の資格をお持ちの方は居られませんか?出来れば入会されるよう勧誘をしていただきたいと思います。
(7)
会員の皆様の投稿文をお待ちしています。買物をされた場合などに販売士として気付いたこと、こうあるべきだと思ったことなど簡単な文章で結構です。
 メールあるいはFAX、郵送でもOKです。事務局までご連絡下さい。
送付先TEL&FAX:092-531-0658
メールアドレス:it1231@krb.biglob.ne.jp
(事務局長 泉 亨)