会報第9号

もくじ
平成17年度 年次総会を開催
総会講演「販売士の光で 夢実現を」
平成17年度活動計画をご紹介します
新春懇談会を開催
〜投稿記事〜〜役員&会員
 「波動カウンセリング・ベラを開業しました」
 「閑話二題」
 「団塊の世代」の私
 食 三 題
 「消費税総額表示導入から一年」
 「一級販売士検定受験研究会・新たなステップへ向けて」
 「エンドユーザから見たシステムの導入開発とソリューション」
 「私の仕事」
〜投稿記事〜〜新入会員より
 「販売士となって」
 「中洲と販売士」



平成17年度 年次総会を開催


 4月16日(土)の午後、今年度の年次総会が福岡商工会議所ビルにおいて開催されました。
 当日は事業年度初めの多忙な時期にも拘わらず、来賓として、この4月から福岡商工会議所の企業研修センター長に着任された森松部長をはじめ、長崎からも同販売士協会の富永会長、冬木・吉岡両副会長にも来福いただき、総勢40名を上回る出席を得ての総会となりました。
 また、総会議事、講演会の中では当初予定した時間を超過するほどの熱心な雰囲気で会が進行し、歓談尽きなかった懇親会でも冒頭に長崎販売士協会の富永会長から「今後一層、両協会の連携を深め、お互いに地域に根ざした存在感のある協会となるよう努力していきましょう」と挨拶を頂いたのを皮切りに、みなさんが入れ替わり立ち代りスピーチに立たれるなど、瞬く間に予定された時間が過ぎ去った感がありました。
以下は当日の模様です。

 <総会議事>

 定刻の午後2時、北九州地区から出席された佐田会員の司会で始まった総会議事は、初めに栗川会長が挨拶に立たれ、当協会として4度目の年次総会を迎えることができたことに対し会員各位の日頃からのご協力に感謝の意が述べられ議事に入りました。
 議事の報告並びに提案は、配布資料に基づき栗川会長自身から直接説明があり、議案ごとに審議の結果、いずれも出席会員のみなさんの賛同を得て以下のとおり原案どおり承認されました。

(1) まず、第1号議案の16年度活動実績及び会計報告では、最初に年度中の会員数が転勤等による退会で9名減、新規資格取得者の加入により5名増の差し引き4名減となり、現在の会員総数は正会員92名・賛助会員5社となっていることの報告があった後、
 @ 当該年度の全体会合として実施した「年次総会(27名出席)」、「夏季研修会(23名出席)」「夏の納涼家族ビアパーティ(20名出席)」の結果報告と
 A 個別会合として実施した「役員会議(毎月定例及び臨時開催の延べ13回)」「1級販売士検定受験研究会(毎月の12回)」「流通業交流会(9回)」などの活動状況の報告がなされたのと同時に
 B 当該年度の会計報告として「収入の部の決算額841千円(予算837千円)」、「支出の部の決算額640千円(予算738千円)」となった内容の説明があり、次年度繰越金は201千円であることが報告されました。
 なお、会計報告の中では特に、当協会の加入団体である日本販売士協会及び福岡商工会議所への会費支出が45千円であったのに対し、当該先からの協賛金、助成金等の額が100千円超にのぼり受益が発生していること、あるいは協賛会員である麻生情報ビジネスさんからは、年間を通して会議室を無料提供して頂いていること、更には中野会員の尽力によるホームページの運営状況等の内容が報告されました。
 また、補足説明として道津研修副委員長から1級販売士検定受験研究会の活動に関する取り組み方についての報告もありました。
 以上の報告の後、小野監事から「会計処理は適正に行われている」旨の監査報告があり、審議の結果1号議案は原案どおり承認されました。

(2) 引き続き「第2号議案である17年度事業計画及び会計報告」に関しても提案がなされ
 @ 新年度の活動計画については、基本的に16年度の内容を踏襲して行きたい旨の説明がありました。 ただ、その中で今年度は前号の会報にも紹介されているとおり、九州販売士交流会が当協会の当番幹事となって福岡で開催(11月12日予定)することに決まっているため、17年度計画として組み入れられているとの説明も付け加えられました。
 A また、今年度は特に会員増の努力を「会員の紹介運動」を通して進めていきたいとの提案報告もあり、各位への協力依頼がなされました。
 B 更に、収支予算に関しては既述のとおり、九州販売士交流会が活動計画に組み入れられた関係上、16年度に比し収支共に当該部分が膨らみ、「収入面の予算額が923千円」、「支出面の予算額が796千円」となるため、次年度への繰越金は127千円としたい旨の提案がありました。

 以上の活動計画並びに会計予算に関する2号議案についても審議の結果、出席者全員の賛同を得て承認されました。
なお、役員体制については改選期ではないため、全員留任となっています。

 < 講 演 >

 今回の講演は「販売士の光で夢実現を」と題して、当協会の最長老で82歳の今なお、現役コンサルタントとして活躍されている大原顧問に、その活力の秘訣とこれまでの豊富な人生経験や永年に亘り百貨店業界で活躍された貴重な経歴を踏まえての極意を語っていただきました。
 聴講させていただいたお話の要旨は、「夢をもって生きれば人生は楽しいもの。自分が、こうありたいという思いを強く持ちさえすれば、必ず道は拓け、夢は叶うものだ。せっかくの人生、一人間として自分のためにも世のためにも自らを磨き、一隅を照らす人間になろう」と語りかけられ、自分探しの方法論にまで話を展開されて、販売士に関しての持論についても熱っぽく、思う存分語っていただいた一時間余でした。
 なお、詳しい内容は別掲をご覧下さい。

 < 懇 親 会 >

 懇親パーティの始まりは、本稿の冒頭でもご紹介したとおり、来賓としてご出席願った長崎の富永会長から、先輩協会としての長年の経験を踏まえ、含蓄に富んだご挨拶とエールを送っていただき乾杯へと移りました。そして、乾杯の音頭は、濱村監事の明るく威勢の良い発声でお互いが盃を交わし合い、和やかな中にも終始活気に満ちた雰囲気の中で歓談が進みました。
 時間的には、一時間半程の交流ではありましたが、殆どの出席者の方々が最後の最後まで参加され大いに会話の花を咲かせておられました。なかでも、今回は中締め後においても20名近くの方々が残られて、グラスを手に日頃の思いを熱心にやりとりされている様子が印象的でしたし、長崎販売士協会はじめ幾人もの会員の方々から差し入れを戴くなどみなさんの好意に支えられた会ともなりました。
 また、歓談の合間には長崎の冬木・吉岡の両副会長からスピーチを頂いたり、新たに会員になられた方たちにも挨拶をして頂くなど、次々に司会の佐田さんから指名された人たちが、マイクの前に立ちお話をされていました。皆さんのお話を聴かせていただき、改めて当協会内の人材の豊富なことに感心させられたひとときでもありました。
 更に、今次総会で特筆すべきは北九州地区などの遠路からも6名の方々が出席されていたことです。その中から指名されスピーチをされた中村会員などは70歳代にして、今もなお、北九州商工会議所の審議官などを務められているとのことでありましたが、当協会の運営に関して、大変示唆に富んだお話もしていただきました。
 こうして、歓談つきることなく進んだ懇親会も予定の時間を迎え、最後は石原副会長の挨拶でお互いの気持ちをひとつに更なる前進をと誓い合って、一本締めで締めて散会となりました。

石原 義曠  記



平成17年度活動計画をご紹介します

  全体会合の計画
 平成17年度は年間4回の全体会合を計画しています。
  1、平成17年度年次総会
   日 時:平成17年4月16日(土)
   場 所:福岡商工会議所・303号室
  2、夏季研修会
   日 時:平成17年7月30日(土)
   場 所:福岡商工会議所
  3、九州販売士交流会(福岡販売士協会が幹事協会)
   日 時:平成17年11月12日(土)
   場 所:福岡商工会議所
  4、新春懇談会
   日 時:平成18年1月21日(土)
   場 所:福岡商工会議所
 (参考)平成18年度年次総会
   日 時:平成18年4月15日(土)
   場 所:福岡商工会議所

  個別会合の計画
 平成17年度も、昨年と同じように「定例役員会議」「1級販売士検定受験研究会」「流通業交流会」を定期的に開催いたします。
  1、役員会議
 ・日時:毎月第3水曜日19:00〜20:30
(4/20、5/18、6/15、7/20、8/17、9/21、10/19、11/16、12/21、1/18、2/15、3/15)
 ・場所:麻生情報ビジネス専門学校・1号館・4階・144教室
  2、1級販売士検定受験研究会(研修委員会担当)
 昨年と同じように、次の四つの目的で1級販売士受験研究会を開催します。
 @ 会員の販売士取得後の自己啓発のために、
 A 講師として検定受験指導の勉強のために、
 B 1級販売士検定受験の勉強のために
 C 2級販売士(1級検定受験希望者)の入会促進のために。
 ・日時:毎月第3土曜日13:00〜16:00
(5/21、618、7/16、8/20、9/17、10/15、11/19、12/17、1/21)
 ・場所:麻生情報ビジネス専門学校・1号館・4階・144教室
 ・対象者:講師・受講者ともに福岡販売士協会会員とする。
  3、流通業交流会(企画委員会担当)
  昨年と同じように毎月第1水曜日に行います。進め方は会員の中よりゲストスピーカーをお願いし、20〜30分お話を頂いた後、懇談をします。
 ・日時:毎月第1水曜日18:30〜20:30
(5/11、6/1、7/6、8/3、9/7、10/5、11/2、12/7、2/1)
 ・場所:麻生情報ビジネス専門学校・1号館・4階・144教室
  4、会報発行(広報委員会担当)
 会報「販売士・ふくおか」を年3回(5月、8月、12月)発行予定。
 ・日時:随時開催
 ・場所:麻生情報ビジネス専門学校・1号館・4階・144教室
  5、平成17年度の会員獲得運動は会員による紹介を中心に行います。


新春懇談会を開催〜平成17年1月22日〜

 第4回目の新春懇談会を1月22日(土)14時から、福岡商工会議所で開催をしました。
 福岡商工会議所の久保部長、長崎販売士協会の冬木・吉岡両副会長、新入会員の小野村聡太郎・福村千香子さんをはじめ総勢27名が出席しました。
 昨年の夏季研修会で好評だった大きなワンテーブルでの懇親会で、希望者のスピーチやビンゴゲームで、楽しく・にぎやかな懇談会になりました。
 栗川会長より、この新春懇談会は、昨年4月24日の「年次総会」、7月10日の「夏季研修会」、8月21日にはじめて開催した「夏の納涼ビアパーティ」、11月13日の長崎での「九州販売士交流会」等の全体会合の締めくくりになります。
 また、毎月第1水曜日の「流通業交流会」、第3水曜日の「役員会議」、第3土曜日の「1級販売士受験研究会」等の個別会議を毎月確実に開催してきました。
 今年もこれらの全体会合、個別会合を確実に続けていきたい。特に「九州販売士交流会」は再度、福岡が幹事販売士協会ですから、できるだけ大勢の販売士を集めて盛大にやりたいという決意表明がありました。

長崎販売士協会・年次総会に出席〜平成17年5月12日〜

 長崎販売士協会の平成17年度定期総会が、5月12日長崎東映ホテルで開催され、当協会より栗川会長が出席した。
 富永会長は、平成17年度の活動テーマを“原点(販売士協会の目的)に還ろう”として、「3周年目の本年は販売士協会の一番の目的である“出来る販売士”を委員会の活性化によって輩出しよう」と挨拶された。
 総会終了後、潟Cズミ夢彩都の金藤安博支配人 の“アメリカ研修報告”の講演会が行われた。 引き続き懇親会も行われ、ゲストとして出席の当協会栗川会長の挨拶で始まり、約20名の出席者が交流を深めました。

〜投稿記事〜〜役員&会員

「波動カウンセリング・ベラを開業しました」
会長 1級販売士 栗川 久明

 平成15年1月に取得しました“産業カウンセラー”資格と昨年の夏から勉強を続けてきました“波動測定”の知識を活用した「波動カウンセリング・ベラ」をこの5月より開業いたしました。
 波動カウンセリングの実際についてご紹介をいたします。

・波動測定は、HADO-Rという波動測定器でチェックをしていきます。まずハンドプレートにどちらかの手を軽く載せていただき、リラックスしてすわっていただくだけで結構です。
・頭から足の先まで身体の主要部位について、あなた本来の健康状態からどの部位がどのように外れているかを詳細チェックしていきます。この間の所要時間は約40〜50分です。
・マイナス方向にズレが発生している部位について何が原因かを詳細チェックしネガティブな意識との関連性を見出していきます。 ・次に遺伝子との関連性をみていきます。波動の染色体コードとネガティブ意識との共鳴関係を見出し「本来のイキイキした自分」を覆っている意識をキャッチしていきます。その染色体が入り込んでいる身体部位までの流れを波動で追っていきます。
・次にエネルギーの流れの滞りをみていきます。ネガティブな意識によって、私たちが必要としているエネルギーが十分に身体に入ってきていない可能性が大きいためその経路を探っていきます。チャクラから経絡、そして身体部位への流れをチェックしていきます。人間は、宇宙エネルギーを細胞自身が取り込みそのエネルギーで元気に活動することができているのです。心臓や胃は、休むことなく、また私たちが意識しなくても働いてくれているのはそのためなのです。
・以上の測定結果に基づいてネガティブ意識から問題を発生している身体部位までの経路を修正するための波動を選び出し、あなた専用のパーソナル波動を設計していきます。
・波動測定で得たパーソナル波動を波動転写器で水に転写します。転写する水は、あらかじめ準備してある共鳴磁場水という水です。共鳴磁場水とは、純粋な水をレーザー処理した波動を記憶しやすい水です。これは、米国製でリー・ロレンツェン博士が開発された水であり、マイクロクラスター水とも呼ばれています。
・波動水を毎日飲んでいただくことによって、この水のエネルギーが染色体から細胞まで揺り動かし、本来のあなたに徐々に近づいていくことが出来るのです。しばらくの間、飲んでいくうちに自然治癒力が眼を覚まし、出ている症状も自然に消滅していくのです。
・波動水の飲み方は、市販されているミネラルウオーターに希釈して飲んでいただきます。1リッターに10ccの割合の約100倍に希釈して飲んでいただくのがもっとも効果的です。
・波動測定は、写真でも可能です。遠方の方等で「波動カウンセリング・ベラ」にお越しいただけない場合は、お一人で写っている顔写真をお送りください。ここ数年内に撮った写真であればなんでもOKです。
・波動カウンセリングにご関心のある方は波動カウンセリング・ベラ(092-324-7091)にお問い合わせください。


「閑話二題」
副会長 1級販売士 石原 義曠

 1. バズマーケティング
 唐突な話で恐縮ですが、私はかって現役時代、お酒を飲んだり食事をしたりする店は、たいてい友人とか知人などの紹介や口コミで知った店の中から好きになったところを選んで通っていました。そうすることが一番間違いがなくて確実で、しかも誰々の紹介で来たとか、評判を聞いて来たと言えばお店側からも歓迎され、初っ端からよい待遇をして貰えたものですから。でも、きっとこんなことは私のみならず誰もが当たり前のようにしていることではないかと思います。
 ところが、最近こんなことを知ってチョット驚きました。それは今、アメリカの企業が力を入れているというバズマーケティングのことです。
 ご存知かと思いますが、バズ(buzz)というのは蜂とか虫のブンブンという音のことなんですが、企業が新たに開発した商品やサービスをブンブンガヤガヤと口コミで広げて貰って売上に繋げていこうというのが、このバズマーケティングの考え方だというのです。
 因みに、アメリカでは口コミのことをワード・オブ・マウス(word of mouth)と言うんだそうですが、例えば車のメーカーは新車の発売直後の半年間に限って車を貸し出し、ドライバー本人たちから評判を広げて貰うとか、家電メーカーの例では20万とか30万もの大量の「好感度ユーザー」のリストを作って、そこに登録された人たちに新商品を一斉にプレゼントすることによって、口コミして貰おうというのがバズマーケティングの正体のようです。
 単に口コミと言っても、昨今ではネットや携帯電話のメールも加わって中国で起きている反日デモで証明されたように、一瞬のうちに多くの人々に情報が行き渡ります。まさに、私たちが客として口コミで知った店に通っているようにバズマーケティングは、このIT時代に着々と成果を上げているようです。日ごろ、何気なくとっている行動についても今一度、立場を入れ換え再確認してみようかとの思いが募ってきます。
 2. 先を読む
 「先を読む」ことのコツは、相手の身に成り代わって考えることだと言います。
 将棋とか囲碁の棋士は、常に相手側から自陣をにらむ工夫をするそうで、ある棋聖などは傍らの記録係から棋譜を借り受け、グルリとまわし相手の目と頭で先の展開を予想するとも聞きました。そうすることによって、自分の置かれた状況が的確に認識できるからだそうです。
 次元は大きく異なりますが、私自身も若かりし頃、野球に明け暮れていた時代がありましたが、マウンドに立ったり打席に入った時などは、やはり一球一球、相手の立場で配球を考えたり読んだりしていた体験があります。胸が踊る瞬間でもありました。 でも、既述の棋士のような深い読みなどは到底できずじまいで、結果的には反省の日々を積み重ねただけに終わったようにも思いますが、相手の身に成り代わってみることの大切さは体感できました。
 ところで、当協会の会員が勤めているコカコーラさんに、このことについての面白い逸話があります。
 もう何年も前に耳にしたことなんですが、ある日、社員のひとりが上司のところにやってきて「売上を伸ばすよい方法があります」と言うので、上司が「何か」と尋ねると「ほんのチョット売り子の言い方を変えればいいんですよ」という。駅や繁華街などにある店を廻ってみると、お客がコーラを注文すると売り子は、必ず「(紙コップの)大きい方ですか、小さい方ですか」と聞いているので、それを「大きい方ですか」とだけ聞くようにすればよいのだと言う。早く喉を潤したい客は、そう聞かれると思わず「イエス」と答えるものらしいんですね。
 この「客の気持や心理を読んで対応する先読みの術」は、販売士の世界で大いにヒントになるのではないでしょうか。 後に、その効果もあってでしょうか、コカコーラの販売は一段と伸びたとも聞きました。


「団塊の世代」の私
企画委員長 1級販売士 渡辺芳雄

 私は、昭和22年3月28日、東京下町の生れです。早いもので58歳になりました。
 最近俄に2007年問題がささやかれ、再び「団塊の世代」が注目される様になってきました。団塊の第一走者であるS22年生まれがまもなく一斉に定年を迎えるからです。
 「団塊の世代」という言葉は、昭和45年の大阪万博の推進リーダーの一人であった当時の通産省の堺屋太一氏が、S50年の著書のなかではじめて使用したそうです。

 終戦後の昭和22年から24年までの3年間、毎年270万人以上の赤ちゃんが誕生。
その後人工妊娠中絶を認めた優生保護法のスタートで、徐々に減少していくこととなったため、この3年間でなんと800万人を超える人口の塊りができ、その後の日本の社会や経済に大きな影響をもたらすことになりました。
 確かに小学校、中学校と1クラス50数人で、しかも教室が足らずにプレハブ教室が校庭の空き地に作られたことを覚えています。その後「受験戦争」という言葉も派生、私は一浪しましたが、某大学を目指す為に某予備校へ入学できたことを喜ぶべき事と言われ複雑な心境でした。昭和40年代の高度成長を支えてきたのも私達ですし、バブル崩壊後いち早くリストラの対象になったのも団塊の世代でした。
 最近の赤ちゃんの誕生数は、110万人前後ということですから、私達のほぼ4割にしか過ぎません。しかも2003年から100万人死亡時代に入り、いよいよ06年を境に、人口減少時代に入るというのですから、なんだか寂しい気がします。世界でも類のないスピードで少子高齢化に突入している日本、人口減少の時代に社会的経済的にシステムをどう変えていくか、そのような中で、団塊パワーが退職後にどのような存在となるのか、世界の誰もが経験していない事ですので、不安と同時に興味もあります。
 今から更に10〜20年後、私達が75歳を超える頃には、病院が今以上のラッシュの時代に入り、死んで焼却されるのにも、数日間は冷凍状態のまま順番待ちということも起こりかねません。「骨になるのも骨だ」と何とも駄洒落にもならぬ事が起こらぬよう願っています。
 いずれにせよ、団塊世代のサラリーマンの厚生年金支給は、早くても63歳からです。
 新しい流れに対して、発想を変え自分なりにカスタマイズ(最適化)して、プラス思考でこれからの人生に取組んでいきたいと思います。販売士協会のみなさん、引き続きいろいろとお知恵をお貸し下さい!


食 三 題
研修委員長 1級販売士 泉 亨

その1 食事は単なる儀式 ?
 人生には、美味なるものが必要だ! 是非必要だ!健康な体を維持し豊かな心を育むこと、これに勝るものなし。私事ですが、つい最近このことを痛感させられる羽目になってしまいました。
 ある日、体調が悪く病院に行ったところネフローゼ症候群と云われ、慢性糸球体腎炎の疑いがあると云う理由で、急遽検査入院をすることになってしまったのです。腎生検の結果2〜3ヵ月の入院治療が必要と診断されました。病院の厨房関係の方達には本当に申し訳ない話ですが、病院で出される減塩食程どうにもならないものはありませんね。入院したその日から、味気ないことこの上なしの食べ物をお箸で摘んで口の中に入れ、無感動・無機質そのものの顔で、機械的に上顎と下顎をカックンカックンと数回噛み合わせては、胃袋へと送り込む虚しくて侘しいだけの食事。
 これでは只単に生きていくための、儚い儀式に過ぎない。つまらない。食事と云うものは、食生活と云うものは、今日をどう生きるか?明日をどう生きるか?と云ったライフスタイルそのものである筈。従って食事のシーンには夢がないといけないとぶつくさ呟きながら、退院を申し出ました。僅か10日間の入院で5kgも痩せてしまった体を労わりながら、通院治療を続けていますが、腕をふるったマイ・スパイスによる美味しい味付けの昼食を職場で作っては食べ、仕事に励む毎日で現在は快適な日々を過ごしています。 その2 3食健美 !  基礎代謝量は生きていく上で欠かせない必要最小限のエネルギー消費量です。健康な体と心を作るためのクォリティーライフには、栄養素と運動と休養が必要です。このようなエネルギーや各種の必要栄養素は、当然のことながら食生活によって、均衡のとれた形で補われることになります。流行のサプリメント等や薬に頼るなんてもってのほかと思います。東京都老人総合研究所の専門家がこんなことを呼びかけています。高齢者は肉や野菜等をしっかりと食べて体を動かすのが元気の秘訣。低栄養予防の食生活指針14ヵ条に注意して、毎日軽い運動に心掛ければ老化を先送り出来ますよと。(まだまだ自分は老人ではないと思っておられる方は予備軍と云うことでお読みください)
 第一条には、朝・昼・夜とバランス良く食事をし、決して欠食をしないこと。均衡のとれた食事により健康と美しさ?を保つ、つまり3食健美の勧めですね。
 第二条には動物性タンパク質を充分に摂ることとあります。この場合の充分にの目安は、肉70g程度、魚80g程度、卵一個約50g、牛乳一本200ml以上と考えて下さい。但しこれはあくまでも老人の目安ですから、予備軍の方達はご自分の体調に合わせた適量を摂取するよう心掛けるべきですね。14ヵ条の中にはユニークな言葉もあります。食欲が無い時はお菜を先に食べてご飯は残しましょうとか、香辛料や香り野菜を充分に摂りましょうと云ったことです。私流に云わせていただければ、食を彩る、食彩感を大切にして、食の新鮮さ、食の感動を感じながら美味しく戴くことが、人に明日への活力を与えることになると云うことだろうと思います。
その3 どうする? どうなる?食生活  家畜に使用される抗生物質は、抗生物質耐性菌を出現させ人々を脅かす。新たなるウイルスが誕生しては、人畜共通感染症が世間を騒がす。食の安全よりも怪しげな思惑が政治的決着を余儀なくさせる。
 ようやく動き出した大気汚染防止法も、すでに地球上のいたる所にダイオキシンの爪跡を残し、しかも焼却灰の方は規制無しで、埋め立てられて土壌汚染の種を残しています。病原性大腸菌O-157の、ベロ毒素は今年も猛威をふるう恐れがあります。自然食品中心から加工食品中心へと世の中が変化を続けている状況の中で、添加物の危険性もまた然りです。場所の隔たり、時間の隔たり、品質の隔たりを解決し豊かな食生活を享受する見返りとして、食の安全性を放棄しているとすれば、その愚かさは後世に悔いを残すことになるでしょう。
 確実に増加を続けている食物アレルギー、そして小児成人病。豊かさが子供の心身を蝕み続ける恐ろしい現実。直視しなければいけない。より多くの人が関心を持って直視しなければいけない。そして真剣に考えて欲しい問題ですね。
 つい最近スウェーデンの国立食品局がショッキングな発表を行っています。その内容は、本来食品中に含まれているブドウ糖やアスパラギンが、高温加熱処理されるとアクリルアミドと云う、発ガン性や手足の麻痺・痛み等を引き起こす物質に変化すると云うことです。アスパラギンはジャガイモ等に多く含まれています。皆さんはフライドポテトを毎日食べていませんか?ポテトチップスはどうでしょう? 毎日、あまりに食べ過ぎているとその内大変なことになりますよ。私は現在 (財)生涯学習開発財団の食生活アドバイザーの認定証を手に入れるべく、勉強を続けています。次の機会には是非、食生活アドバイザーとして皆さんのお役に立ちたいと考えています。


「消費税総額表示導入から一年」
総務委員長 1級販売士 蒲池 彰

 昨年の4月から価格表示は消費税込みの総額表示が義務付けられた。店頭の価格表示はどう変わったか、振り返ってみたい。
 表示方法には大きく2つあり、@総額表示のみ A総額と税抜き価格の併記でスーパーはほとんどが総額表示、デパート・ホームセンタ等が併記の方法をとっているようだ。余談だが、ガソリンスタンドには道路の進路方向の手前側に税抜き価格、奥のほうに税込み価格を表記している所が見受けられた。これは併記とは言わないだろうと思う。Mr.MAXは昨年3月には併記に変えていた。義務になる以前から準備する手際の良さはさすがである。併記にすると高くなったとのイメージを持たれない。
 公正取引委員会から取引先に優位的な立場を使って原価引き下げを要請しないように指導もあり、菓子、日配、日用品、加工食品のほとんどの表示は今までの税抜き価格に消費税を乗せただけの総額表示になった。生鮮では対応が違った。ハローディ、レッドキャベツ等の近年、昇り調子の生鮮中心のスーパーは生鮮の値頃へのこだわりが強かった。98円、100円、198円といった価格を総額表示になってもくずさなかった。自社の儲けを下げるとか、内容量の変更等の工夫をしたものと思われる。ダイソー等の百円均一の企業の表示はどうなるか注目していたところ、業態名としてはそのまま継続して使用、ただし売場での価格表示は総額表示ということで落ち着いた。以上が昨年のスタート時期の状況である。
 現在はどうかというと高額商品は税抜きと総額表示の併記、最寄品は総額表示のみが多いが各スーパーのチラシをみるとほとんどが総額表示以前と以後の売価が変わらない。これは総額表示になって売上が落ちたという小売店が多かった。お客様に高くなったというイメージをもたれてしまったのである。実際、レジーで払う金額が同じでも表示が〇〇1個88円と税込み92円の表示では売れ数が違ったのである。仕入れ値がどう変化したかは調べていないがメーカーも販売量が落ちれば、納品原価を維持しても採算が取れない。メーカーも小売店も努力があったものと想像する。総額表示が最寄品の物価を抑制してしまったのだ。消費税率が上がっても末端価格は変わらないのではないだろうか。


「一級販売士検定受験研究会・新たなステップへ向けて」
研修副委員長 1級販売士 道津 敬文

 私が研修副委員長として一級販売士検定受験研究会に参加して2年目に入ります。4月の年次総会の席上での報告内容とだぶる部分も多いですが、「新たなステップ」の方向性などについてこの紙面をお借りして述べさせていただこうと思います。

1.32回1級販売士検定試験結果
 今年2月の試験では残念ながら当研究会参加者の中から合格者を出すことはできませんでした。福岡地区では53名中6名、11.3%の合格率はやはり厳しい試験だといえるでしょう。ただ、今回は多くの方が諸般の事情で受験そのものを見送らざるをえなかったということで、参加者のみなさんの勉強不足とは一概に言えないと思います。  出題傾向について見ますと、これまでと大きな変化はなく、ハンドブック・過去問の内容を押さえておけば対応できる内容といえます。また、選択式問題で差がつきにくいということ、やはり合否を分けるのは記述式問題だと言う思いを強くしました。研究会で学習した内容、記述式問題に重点をおいた学習方法は間違ってなかったと思います。去年1年間の成果は来年の試験にあらわれるのかもしれません。

2.より「成果達成」に重点を置いた活動を
 とはいうものの、何ヶ月もの間貴重な時間と労力、また遠方からの移動時間、交通費、といった「買物費用」をついやして学習を続けるわけですから、その成果が形となってあらわれなければ意味がありません。言うまでもなく、それは「当研究会参加者から合格者を出す」ということです。
 合格者を出すということは、当研究会の4つの目的
  @会員の販売士取得後の自己啓発のために
  A講師として検定受験指導のために
  B1級販売士検定受験の勉強のために
  C2級販売士(1級検定受験希望者)の入会促進のために
を達成するために必要なものです。
 では、「成果達成」のために当研究会は今後どのような方針で活動するのか、について私の考えを述べてみたいと思います。

 (1)グループ学習のメリット・デメリットを認識した上で最大限の効果を追及
少人数のグループ学習のメリットとして、
 @ 学習仲間がいることで、モチベーションの維持・向上が期待できる
 A 学習方法・解答方法のノウハウを共有できる
 B 情報交換ができる
 C 長期にわたる学習スケジュールのペースメーカーになる
といった点があります。これらのメリットを参加者が意識して取り組むことで、独学や講義形式以上の学習効果が得られると思います。

 (2)支援活動の重視
 というとなにやら大げさですが、参加メンバーのコミュニケーションを密にすることで学習活動の効果を高めることです。月に1回〜2回の学習会のみでは時間的な制約がありますが、電子メールや電話・郵便などによる連絡を密にすることで自宅学習のモチベーションも高まると思います。

 (3)実力・学習効果測定
 やはり、苦労して学習しているからには、その効果がどれだけあがっているかを把握することは重要です。そのために、学習会の場で解答した答案を採点するという形式も考えています。点数が上がれば自信・意欲にもつながりますし、そうすれば弱点を把握することでポイントを絞った学習ができます。

 (4)教材・学習ノウハウの蓄積
 去年1年間は過去問に加えて、私なりに作成したオリジナル問題や資料も教材として使用しました。内容的にはまだまだ改善の余地のあるものばかりですが、これらが蓄積されることで、また他の方の資料等も頂ければ研究会の資産となるのではとも思います。

 (5)講師としての参加者の募集
 去年1年間は私が講師役を務めることが多かったのですが、私一人では能力面、時間面でやはり限界があります。そこで、一級販売士試験の受験者のみでなく、講師として参加してくださる方を募集したいとも考えております。もちろん、得意科目のみのスポット参加でも大いに歓迎します。これは、前に述べた「4つの目的」のA「講師として検定受験指導のために」に沿うものです。受験者が合格するための応援者として参加していただけたらありがたいと思っております。

福岡販売士協会・一級販売士検定受験研究会の新たなステップとして、「成果達成」に向けた活動へ皆様の積極的なご参加およびご支援をお待ちしております。


「エンドユーザから見たシステムの導入開発とソリューション」
1級販売士 松尾 宏一

 今回はシステム開発や導入に携わる事が多くあり、依頼する側から感じた事や反省も含めてまとめてみました。
 ここ数年の間にシステム業界では「このパッケージソフトはソリューションを提供します。」「当社はシステム開発によるソリューションを提供します。」「ソリューションビジネス」など様々な形で多く使われています。ソリューションとは、日本語で言いかえれば問題解決です。ただ残念な事にソリューションと言う流行に乗り遅れまいと言葉だけを取り入れ、その中身が伴っていないと感じられる事が少なくありません。ではソリューションとは、問題解決とは何でしょうか?
 ソリューションとはシステムを開発導入するに当たり、問題(目的)を明確にする事で効果的なシステムの開発導入を実現しようと言う発想です。この問題解決のプロセスにおいて、もっとも大切なことは、問題の明確化です。何が問題なのかを見つけ出し、見抜き、定義することです。当然の事だと思われるかもしれませんが、システムの開発や導入時には軽視され、熟考することなく進められる事があります。表面的な現象にとらわれその根本にある解決すべき問題は放置されている事がよく見られます。システム開発では最初の段階で仕様書を作りますが、問題の明確化が行われていないときほど仕様変更が多くなりますし、変更による開発スケジュールの延期や費用の増加などが当然発生します。依頼者側は「こんなはずではない」と訴えますが、システム業者の方は「仕様書通りです」と、おまじないのように唱えます。どちらに非があるのでしょうか?答えは両者です。お互いの認識不足によるコミュニケーション不足が悲劇を生むのです。
 ここで少し例え話を交えたいと思います。朝から体調不良で病院に行くとします。

  お医者さん:「どうしました。」
  患者さん:「頭痛がするのですが」
  お医者さん:「それでは、頭痛薬を出します。」
  患者さん:「ありがとうございました。頭痛がなくなりました。」


 確かに、頭痛は一時的にはなくなる(正確にはわからなくなる)かもしれませんが、果して体調不良は直っているのでしょうか?単に二日酔いで時間がたてば直るかもしれませんが、ひょっとしたら、その後脳卒中で取り返しのつかないことになるかもしれません。そうなったときに、「あの頭痛は脳卒中の前兆で、そのとき良く調べていれば」と後悔するでしょう。また、二日酔いだとしても頭痛薬ではなく二日酔いの薬を飲用した方が早く直ったでしょう。お医者さんは、なぜ頭痛がするのか、原因を調べる必要があったはずです。また患者も「前の日に飲み過ぎた」とか「吐き気もする」など、そのほかの症状を的確に伝える必要があったはずです。必要ならば病院を変えてみる事も必要だったかもしれません。
 極端な例えだったかもしれませんが、同様な現象がシステム導入の中では時として、ごく当然のように行われています。最初の仕様書作成の段階で、このときに何のためにシステム開発や導入を行うのか深く追求しておく必要があります。そうでなければ場渡り的なシステムになってしまいます。ただシステム開発者は、ほとんどの場合その開発する業務については素人です。業務を行っている方がはるかにエキスパートです。ですからシステム開発者が正確にその業務を捉え問題を定義する事は困難であり、依頼する側が問題定義を明確にすることが求められるのです。前述の例え話のように、はっきりとした症状を伝えなければ適切な治療もできませんし、また何も調べずに頭痛薬を売りつけるようなシステム業者も存在することも事実です。もちろんシステム業者の中には、何も言わなくても的確に問題を捉える、もしくは導いてくれる業者もいますが、システム業者のよしあしを判断するためにも、依頼者側に知識が必要です。
 最後に問題解決においてシステムは一つの選択肢でしかありません。そういう意味ではシステムが最適な問題解決法をいつも提供してくれるとは考えない方がいいでしょう。しかしながらシステム業者はシステムの開発導入を行わなければ商売になりません。そのためシステムの開発導入を前提に交渉を進めます。ですから問題解決はシステム導入も含めた様々な代替案を依頼者側で十分検討を行う事が大前提となるでしょう。
 以上誤字脱字や見苦しい文章があったかもしれませんが、ご容赦下さい。最後までお付き合い下さりありがとうございました。


「私の仕事」
企画副委員長 2級販売士 岡野 卓也

 今日は原稿の締切日です。書く内容が決まりませんので、今日は私の仕事について述べさせて貰います。
 私の履歴は、次の通りです。
 昭和53年に東京の某大学経済学部経済学科を卒業致しました。実家が広島の田舎町で豆腐屋を営んでいた為か、在学中より商売に興味があり卒業後は何か食べ物を扱う会社に就職できたらなと考え就職活動を行ないました。当時百貨店への出店著しい六本木に本社のある某洋菓子メーカーに就職し、横浜高島屋に配属されました。百貨店の洋菓子コーナーの一角にて来る日も来る日も販売に従事しておりましたが、生ものの取り扱いは非常にデリケートで、販売予測を間違えると廃棄処分の山となります。販売予測は百貨店のセールや天候、周辺の催し物等多岐にわたる見通しが必要でした。毎日毎日閉店後は在庫のチェックと売れ残り品の処分に追われる中、洋菓子売場の向かいにあった「31アイスクリーム」と出会ったのです。
 31アイスクリームショップの閉店作業は、器具の洗浄殺菌と店舗内の清掃作業だけで20分もあれば片付けが終わり早々に引き上げる状況であり、当方は売れ残った洋菓子の処分に頭を悩ませる毎日でした。この時、アイスクリームと云う食品は何と合理的でロスの出ない商品なんだなあと思いました。溶かさない限りロスの出ない商品なのです。売れ残っても処分する必要のない商品なのです。又、誰でもが大好きな商品なのです。お腹がいっぱいでもぺろぺろ舐めながら食べられる商品なのです。なんと素晴らしい商品なのです。(逆に云えば、食べても食べなくてもよい嗜好品の最たる商品なのです。)
 その当時の31の店長とは非常に懇意となりました。31アイスクリームは昭和48年12月に会社設立しその当時は設立5年目の年でした。今後どんどん出店する中で、藤沢へ直営店の出店計画があり、現在店長候補を募集中との話がありました。私は日々洋菓子の廃棄処分にほとほと嫌気がさしていた時であり親にも相談無く転職を決意しました。入社から9ヶ月目にて退職(同期入社32名中最初の退職者)致しました。
 昭和54年1月に現在の会社に途中入社しましたが、以上が私の仕事の始まりです。
 さて、会社紹介を行ないます。よくある質問ですが、31の名前の由来は?31はどんな意味?31アイスクリームショップは常時31種類のアイスクリームを取り揃えております。「お客様に1ヶ月(31日)間、毎日違った美味しさを楽しんで頂きたい。」この願いが“サーティワン”というネーミングに込められているのです。
 正式な社名は「B-Rサーティワンアイスクリーム株式会社」と云います。頭のB-Rは創業者のバスキン氏とロビンス氏の頭文字を取っております。両氏は第二次世界大戦中の南の島で出会いました。二人はこの時、古いフリーザーで島のいろいろなフルーツを使ったアイスクリームを作ったのです。アイスクリームといえばバニラ、チョコレート、ストロベリーぐらいしかなかった当時において、このバラエティーに富んだ夢いっぱいのアイスクリームは斬新で大好評を博しました。この経験とアイデアを活かして終戦後の1945年、二人はカルフォルニア州にスノーバードアイスクリームを開店。そのかつて無い豊かな味わいのバラエティーに富んだアイスクリームとユニークなサービスは人の心を捉え、大成功を収めました。多くの人々に喜んでもらえる、そして経営する自分達もたくさんの笑顔に囲まれて幸せになれる。この幸せをもっともっと多くの人々と分かち合えれば、と考え誕生したのが「サーティワンアイスクリーム」と独自のフランチャイズシステムなのです。そして当時も今も変わらぬ「We Make People Happy」という理念を掲げハッピーなストアーで最高品質のアイスクリームを世界中の多くの人々に楽しんでいただいているのです。
 現在では世界50カ国以上・5,100店の世界最大のアイスクリーム専門店であり、日本市場においても昨年31周年の記念すべき年に600店の店舗数を展開するに至りました。
 このような会社において私の仕事は、西日本営業部に属し次長兼九州地区のDM(ディストリクトマネージャー)の肩書きにて営業責任者でおります。具体的な作業としては31の新規出店と出来た店舗の営業指導を行っております。担当エリアは山口以西沖縄までを担当しております。現在81店舗を展開しております。月の半分は出張しております。現在営業のメンバーは私を含め6名おりますが、事務所はなく、SOHOスタイルで営業全員に営業車、携帯電話、パソコンを貸与しております。営業ミーティングは週に一度行いますが、後は営業活動の為飛び回っている毎日です。殆どが営業車による巡回で月に3000キロは走ります。参考までに今週の動きを案内しますが、5月2日は岩国・福山に出張、6日は鹿児島鹿屋への出張、今日7日は広島へ出張という動きです。主に新規出店の関する業務が中心ですが、新店舗が開店したくさんのお客様に楽しんでもらえるのが最高に楽しい仕事なのです。皆様方も是非31に寄ってみて下さい。楽しい催しがいっぱいあります。


〜投稿記事〜〜新入会員より

「販売士となって」
1級販売士  小野村 聡太郎

 私が販売士の資格を知ったきっかけは、商工会に勤めている関係もあり、気軽に受験してみようかな、という感じでした。「販売士ってなんだろう?」からのスタートでした。
 2級販売士から勉強を始めて、なんとそのテキストの面白いことか!損益分岐点はもとより、経営分析、さらには手形の切り方など、今までは職場で先輩から直にしか学べなかったことを、このテキストでは体系的に学べるではありませんか。目からうろこがおちた感じ、といいましょうか、受験対策の勉強というよりは、今まで自分がしてきた実務と比較し、納得し、うなずきながらテキストを読んでいたような気がします。
 さらに1級はマーケティングの深度をたかめた内容で、顧客を画一的に大量消費型の「面」と捉えていた時代から、ワントウワンマーケティング、データベースマーケティングなど明らかに日本の市場が成熟化し、「モノが売れずに利益がでない」という淘汰の時代を見越したマーケティングが記載されていました。「維持こそ重要」など、顧客を「個客」として捕らえ、点と点をつなぐ「点と線」の時代、売るのではなく、売れるものをつくる、限りある資源を有機的にリサイクルする時代なのだということを、1級テキスト全科目を通じて学べました。
 マーケティングだけでなく、組織と人事管理、法令などマネジメント的なことも学べました。今まで資格試験はたくさん受験してきましたけど、これほど実務的でマーケティングを勉強できる資格は他にないと思います。そしてこれほど私を燃えさせる資格はありませんでした。トイレの中でしゃがみながら、ご飯を食べながら、夢の中でテキストを読んでいました。1級販売士にどれほどあこがれたことか。必ず1級販売士となって、販売士協会に登録する!というのが私の目標でした。しかしさすが難関の1級、最初の年は不合格で、悔しくて、悔しくて夜も眠れませんでした。しかしそれがバネになったのかもしれません。次の年に何とか合格できました。
 最後に、私たちの社会は変化の最中にあり、雇用関係、組織のあり方、個人の価値観等、急激に変化しています。資格取得もさることながら、目標を持って、それに向かって努力する「志」の大切さや、協会の皆さんとの交流のなかでのお話、教えていただけるものがテキスト以上に、今後の私の仕事、人生を意味深く掘り下げてくれるものであるなど、また変わらない「心」もあるのでは、と感じています。販売士を通して、これが一番の収穫でした。
 若輩者ではありますが、初心忘れず、お客様のために少しでもお役立てるよう頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。


「中洲と販売士」
1級販売士 高原 正信

 ■ 自己紹介
 販売士協会の総会に参加するまでは、私のような未熟者が出席して良いのだろうか?場違いではないかなど、大変悩みましたが、とにかく、諸先輩方の背中を借りる気持ちで、勇気を出して参加いたしました。
 総会を終えての感想ですが、皆様から暖かく声を掛けていただき、またおいしいお酒もいただき(アイスクリームのお土産付)、心から来て良かったと思いました。
 さて、3年前に家電量販店を退職した私は、現在、父の仕事を手伝っています。16坪の小さいミニクラブ(中洲)ですが、11名のスタッフと力を合わせてがんばっています。将来は父の力を借りずに独力でお店を切り盛りできるようになりたい、また、スタッフにとって働きやすい、顧客にとってサービスの良い魅力あるお店を作っていきたいと考えております。
 ■ 厳しい現実と受験のきっかけ
 夜のお仕事は一見華やかで優雅に見られがちですが、現実は大変厳しいものがあります。
 バブル期の最盛期に比べ、店舗数は約60%近くまで減少しているなどの話もあります(正確な数字がわからず、すいません)。私が入店した頃、同じビルの同じフロアには9店舗ありましたが、その中で現在も続いているのは6店舗です。弊社が入店しているビルは管理も行き届き、評判も良い物件なのですが、店の看板はあっても営業していない、このようなことは中州ではよくあることです。給与・ボーナスのカット、接待交際費の減少などリストラによる影響を受けやすい業種であるため、市場規模は小さくなっているはずですが、東京などの中央や宮崎・鹿児島などの地方での力のある有力店が中州に出店するケースは頻繁にあります。このような状況で他店と競合していくためには、理論的な裏づけのある仕事をする必要があると思い、また家電量販店にいたころ販売士3級の勉強をしていたのがきっかけで2級・1級と挑戦いたしました。
 ■ 中州と販売士
 最近、書店で「ホステスに求められる接客や営業ノウハウ」などの本が多く陳列されているのをよく見かけます。ホステスさん達にも営業力が求められています。毎日、営業日報の提出を義務付けている店もあれば、グラフを貼っているお店もたくさんあります。
 残念ながら、私は男ですから、ホステスさんといっしょに接客して、その子を直接、ヘルプしてあげることが出来ません。男性だけで飲むより、女性がいたほうが盛り上がることも多々あると思います。そのような時に、「私が横に座って、色っぽく水割りでよろしいでしょうか?」「軽くボディータッチをしながら、会話を弾ませる」なんて……想像するだけで別の世界へいってしまいそうです(※私にそのような趣味はありません。)販売士1級の受験をきっかけに、初歩的ではありますが、ホステスさんの営業を支援するためのシステムを作ろうと考えました。まだまだ、始めたばかりで成果は出ていませんが、現在、マイクロソフト・アクセスを使ったデータベースマーケティング、ホームページなどを活用した販売促進活動を行い、間接的に女性の営業活動を支援しています。
 前向きな姿勢がスタッフ全体に伝わり、働きやすいお店になると同時に、中洲で働いている女性達にも、また飲みに来ているお客様にとっても評判の良いお店になることを望んでおります。
 最後に、まだまだ未熟ではありますが、販売士協会の会員として、また販売士として恥ずかしくない仕事をしなければならないと思います。そして、販売士の講義をしていただいた先生、協会への参加を勧めてくれた先輩方に心より感謝しています。