会報第5号

もくじ
夏季研修会を開催
栗川会長・日本販売士協会理事に選任される
栗川会長・長崎販売士協会の総会に出席
流通分野による思考力の柔軟性と創造力の育成
スーパーが終焉する日
OB会幹事と流通業
流通業と事業の定義・経営診断回想より
今、食の世界に求められているもの
アルバイト生の扱い方
「1級販売士検定受験研究会」
「流通業支援プロジェクト」



〜夏季研修会を開催〜
歴史から学んだ福博の風土とその特質

 日 時  7月26日(土)14:00〜17:00


 場 所  福岡商工会議所


 第一部  講演会   14:10〜15:40
   ・演題:「博多の町の歴史について」
   ・講師:岡部 定一郎様


 第二部  懇親会   15:50〜17:00


 会員相互の研鑽と交流を深めるための一環として企画された今年度の夏季研修会が、7月26日(土)の午後福岡商工会議所内の会場で開催されました。
 当日は、福博の歴史研究の第一人者「岡部 定一郎先生」を講師にお迎えし、私たちが日々生活を営んでいる当地福岡について、古代から現代までの歴史の変遷とその中で培われてきた風土、更には、将来に向っての展望などを1時間半という短時間のうちに大変わかり易く語っていただきました。
 私たちにとっては、非常に身近な興味深いお話で、聴講された会員の方々は一様に「すばらしい話を聴くことができ、この地への理解と愛着が一層深まった」との感想と同時に、これからの仕事にも大いに役立てていきたいと意欲を示されていました。
 講演内容については紙面の制約もあって、全てをお伝えすることができず残念ですが、要旨を後述しましたのでご参照下さい。  なお、講演に先立ち、栗川会長の挨拶の中で、当協会活動の近況が報告されましたので、以下のとおりお知らせいたします。
@ 当協会の会員数について
 総員102名。春の総会時より更に1名増となりました。
A 日本販売士協会の理事就任について
 本年5月付で当協会の栗川会長が新らたに日本販売士協会の理事に選任されました。
B 日本販売士協会の「販売士7月号」に当協会員の寄稿文掲載について
 先の「販売士・ふくおか」第4号に載った、蒲池 彰さん(研修委員会副委員長)の“スーパーには科学がいっぱい”が掲載されました。
更に、販売士制度発足30周年記念行事の企画として
C 九州販売士交流会の開催について
 日本販売士協会と九州の長崎・島原・福岡の3地域協会の共催により、九州販売士交流会を10月25日(土)開催することになりました。
同じく、記念行事企画として
D 懸賞金付“エッセイ”の募集について
 日本販売士協会と当福岡販売士協会の共催で、「買手の立場、売り手の立場」からのエッセイを募集中です。

(講演会の内容につきましては割愛させていただきます。)
以上

(石原 義曠 記)




栗川会長・日本販売士協会理事に選任される

 日本販売士協会の平成15年度通常総会が、5月27日午後2時から東京丸の内の東商ビル4階会議室で開催され、当協会より栗川会長が出席した。総会では、藤森会長の挨拶に続き、来賓として出席した中小企業庁・経営支援部・横田商業課長から挨拶があった。
 会議では、まず総会に先立って開かれた理事会で承認された事項について事務局より報告があった。
 次に協議事項に移り、本年5月末で協会役員が2年の任期満了となるため、次期役員の選任が行われ、藤森会長及び篠原、井田、土居、綿貫の4副会長及び山本専務理事を再任するとともに、当協会の栗川会長を含む理事28名を選任した。
 総会終了後、同ビル内で会場を移し、懇親会が行われた。


栗川会長・長崎販売士協会の総会に出席

 長崎販売士協会の平成15年度定期総会が、5月22日長崎市内のホテルで開催され、当協会より栗川会長が出席した。
富永会長は、平成15年度の活動テーマを“さらにコミュニケーションを!分かち合う心を持とう”として、「20周年を過ぎた本年、しっかりとした大人として歩んで行かなければならない。互いに協調しながら、長崎市の経済発展に貢献しましょう」と挨拶された。
 総会終了後、基調講演として“浜んまち多機能カード事業”について説明会が行われた。 引き続き懇親会も行われ、ゲストとして出席の当協会栗川会長の挨拶で始まり、約25名の出席者が交流を深めました。


流通分野による思考力の柔軟性と創造力の育成
〜教科「商業」をとおした心豊かな人間性育成〜

福岡県立田川商業高等学校
1級販売士 教諭 鳥巣 将之

●はじめに
 以前とは違って現在では「商業」「工業」「農業」などを専門とする高校は、専門高校と言われている。最近の専門高校は以前のように、資格を取得し、即就職というわけではなく、それを活かして更なる上級学校への進学を目指すという進路形態へと変わってきている。
 これまで教科「商業」においては、とにかく上位の資格を取得することだけを目標としたため、“簿記”や“情報処理”といった技術的要素の強い科目に力を注いできた。
 そのような中、大学・大学院と“流通論・マーケティング論”を専門としてきた私にとって、この分野を軽視されることは、どうしても納得いかず、どうにかしてでもこの分野の重要性を訴えていきたかった。なぜなら、その分野は「商業」を学ぶ者にとって、基礎的・基本的でありながら、中心となる科目だからである。
 教科「商業」においては、今年からの新学習指導要領のスタートによって、@流通ビジネス分野A国際経済分野B簿記会計分野C経営情報分野の4分野に分かれ、科目数も21科目から17科目に統廃合された。そこでは、改めてマーケティング能力育成の重要性が訴えられている。それは、これまでの検定重視という指導のあり方によって、簿記1級(全国商業高等学校協会主催)を取得した生徒でさえも、実際に伝票を書けないとか、財務諸表が理解できない、流通の仕組みやマーケティングの考え方を理解できていないことや、物事を柔軟に対応できない生徒が現実に出ていることへの反省とも思われる。
 改めて、流通分野の重要性が再認識される時がきたといえる。

●商業科の教員として
 商業科の教員は、国語・数学といった普通教科の教員とは異なり、幅広い知識が要求される。
 新学習指導要領にしめされてる教科「商業」の科目は、次のとおりである。

・ ビジネス基礎・ 課題研究・ 商品と流通・ 商業技術・ マーケティング
・ 英語実務・ 経済活動と法・ 国際ビジネス・ 簿記・ 会計・ 原価計算
・ 会計事務・ 情報処理・ ビジネス情報・ 文書デザイン・ 総合実践

 これを見てもわかるように、私たちが指導しなければならない科目は、流通分野から簿記会計、情報処理分野にいたるまで非常に幅が広い。
 しかし私が常々思っているのは、これからの商業科教員はその中でも「この科目に関しては、あの学校の○○先生」と言われるような専門性をもたなければならないということである。そのため、私も自分自身を高めるために、販売士1級にチャレンジしてきたし、毎年1本以上、論文を書くようにしている。

●教科「商業」をとおした生徒の育成
 私は昨年度、3年生の科目である「課題研究」を担当した。これは、それぞれの担当教員でテーマを決めて1年間研究する授業である。私のクラス(16名)は、“フルタのチョコエッグ”を手がかりとしながら、「玩具付き菓子のマーケティング戦略とその将来性」というテーマをかかげ、研究・調査し、1冊の論文を完成させることを目標とした。
 学校周辺のコンビニ調査からはじまり、調査結果のまとめ、4P中心とした理論的側面からの検討など、1冊の論文としてまとめるには、大変な作業であった。というのも、これまで本校では、そのような指導をした教員がおらず、初めての試みであったからである。4月からとりかかり、やっと11月に論文としてまとめることができた。
 福岡県では、商業教育研究部会という組織があり、毎年12月に「課題研究発表大会」が開催されている。(昨年は篠栗町にある福岡県教育センターにて実施)
 昨年は、私のチームが本校代表として参加した。結果的には2位だったが、本校ではこれまでにない成績だった。また、11月に応募した「商業経済論文コンクール」では、見事優勝というこれまでにない成績をおさめることができた。
 何気なく口にしているものでも、たった一つのことをあらゆる視点から調査・研究し、論文という一つのものにまとめることの大切さ、難しさ、奥の深さというのは、単にマーケティングの専門知識を教えることだけでなく、生徒たちがこれから生きていく上で、あらゆる問題に直面したときに、自ら解決策をみつけていくという、“生きる力”にもつながっていくと私は考えている。まさに、そのような思考力を柔軟にし、あらゆる創造力をつけさせていく教育こそ、教科「商業」であると私は確信している。
 作品を完成させた12月、3年生にとっても残りわずかな高校生活。私は、教室での座学をやめ、”グリーンマーケティング”というテーマをかかげ、学校から離れ、外で授業を行った。
 本校が存在する田川郡添田町は全国的に有名な英彦山があり、きれいな空気と水に囲まれた場所である。しかも、添田町ならではの特産物も数多くあり、生徒たちがいつも利用するJR添田駅の横にある物産センターに展示・販売されている。しかし、生徒たちはそんなことは全く知らない。そこで私は、添田町の特産物や緑あふれる自然のすばらしさを卒業前に自分たちの目で実感してもらいたいと思い、そのような企画を行った。本格的な冬前の晴れ間、私と16名の生徒たちは出て行った。そのときの生徒たちの嬉しそうな笑顔とのびのびとした表情は今でも忘れない。

●おわりに
 情報化・国際化がますます進む現代。自宅のパソコンひとつで世界と簡単につながることができる現代。光の部分があれば必ず伴う陰の部分。インターネットによるなりすまし、非人間的と思えるような犯罪の数々がまさにそれであろう。
 いくら知能が高くても、きれいな物をきれいだと素直に思えない子供たち。ありがとうと素直に言えない子供たち。他人の気持ちがわからない子供たち。与えられたことしかできない子供たち。そんな子供たちがますます増えてきていることは間違いない。
 だからこそ、私たちは教科「商業」をとおして、単なる知識・技術だけでなく、あらゆる場面をとおして、心豊かな人間を育成していかなければならず、それができるのはまさに教科「商業」しかないと私は確信している。
 確かに、簿記・会計や情報処理といった技術は重要である。しかし、「商業」本来の資本主義経済における市場の仕組みやあり方、どうしたら消費者に満足をもたらすことができるのか、どうあるべきかを考えさせ、創造させるための科目は、「流通・マーケティング」しかないと私は思う。「流通・マーケティング」のすばらしさをこれから出会う生徒たちに少しでも理解させ、柔軟的で創造的な能力をそなえた心豊かな人間を育てていくことこそ、私のこれからの課題であると思う。


スーパーが終焉する日
1級販売士 栗林 脩一

 ダイエーの再建が、産業再生機構に委ねられ、地元では「ダイエー福岡事業」の再生問題が大詰めを迎えようとしています。寿屋が店を閉め、そしてマイカル・ニコニコ堂も再生を模索しています。この不況下とはいえ、スーパーの売上は下降傾向から脱却できず、生き残りのための死闘が演じられています。
 ご承知のように、スーパーマーケットはアメリカでマイケル・カレンが世界初の「キング・カレン」を開店したことに始まります。
 日本では、昭和31年に中内功氏が大阪・千林に主婦の店『ダイエー』を開店、低価格と多店化により、客層を掴み、売上を増大し、47年には売上額で三越を抜き、「小売の王者」の地位を獲得しました。
 発祥のアメリカでは、郊外に巨大な店舗を構え、顧客も、隔週金曜日が給与支払日という生活パターンで、週末に家族でショッピングにスーパーに出かけ、大量に購入して帰り、家庭の大型冷蔵庫・冷凍庫に保管し、それを毎日の献立に使っていくのです。  日本では、大半が毎日スーパーに出かける生活パターンです。こんな基本的な違いにも拘わらず、店舗レイアウトからシステムまで模倣したのが日本のスーパーマーケットなのです。しかも悪いことに、日本的アレンジというか、都心に百貨店を意識して、重層の店舗を構え、屋上にプレイランドと、擬似百貨店を展開したことです。
 バブル期までは、それで売上も増加したのですが、バブル崩壊後、顧客の購買行動が一変していったのです。そもそもスーパーの部門というのは、スーパー側の管理上必要とされるもので、顧客にとっては迷惑なものです。店内を無駄に回遊することになるのです。
 百貨店では、結末は芳しくなかった元三越社長 岡田 茂氏が、三越銀座店店長の時、伝統的に百貨店の階層レイアウトが、商品カテゴリーで構成されていたのを、顧客カテゴリーで再編、2階はレディース、3階はメンズというように改革したことです。それまで顧客は商品を探して百貨店内を上へ行ったり、下へ行ったりして買い物をしたものです。 以来、百貨店のレイアウトとして定着していったのです。
 それに対してスーパーマーケットでは、導入(模倣)から47年余50年になるというのに、忠実にアメリカ流を死守し、入口から左回りに、青果、鮮魚、精肉とワンパターンな売場レイアウトを強いています。顧客志向でなく店舗志向なのです。  岡田 茂氏の発想を、スーパーで実行する経営者はいないのでしょうか?顧客が購入する頻度の高い商品から入口周辺にレイアウトして、顧客が合理的に買物行動ができるように改めるということです。
 夕方、仕事を持つ主婦は、夕餉の支度に、ほとんど毎日足を運びます。1週間分のまとめ買いする人など皆無でしょう。慌しく店内に入って、早い時間帯は帰って調理の時間があります。そこでは素材(野菜・鮮魚・精肉・日配品)が売れます。しかし、それ以降の時間帯になると、夕餉の一品にと、調理済み商品、惣菜のコーナーに走っていきます。こうした主婦層の買い物パターンを分析して、顧客が最低の動線で迅速に買い物が完了するようにレイアウトすることが大事ではないかということです。
 不況は脱出の兆しすら見えません。大事なのは顧客サイドに立った視点から、店舗レイアウト、店舗運営システムの見直し、他店と差別化を図り、競合に打ち勝たなければ、売上の回復は望めず、経営危機を招き、会社再生法適用申請という最悪のシナリオになるのではないかということです。
 今は、食品をワンストップショッピングで、低価格で販売する業態はスーパーだけではなく、全国に展開するコンビニエンスストアからホームセンターまで、業種・業態を異にする店舗までが食品の取扱いに着手しているのです。
 顧客を重んじた店舗を構築した業種・業態が、顧客の支持を受けることになるのです。こうして日本的スーパーマーケットは、顧客の支持を得られることが出来なくなり、やがて終焉の日を迎えることとなるのです。


OB会幹事と流通業

1級販売士 佐田 智彦

 去る7月12日(土)ホテルステ−ションプラザにて、(財)鉄道弘済会福岡学生寮OB会を開催した。(財)鉄道弘済会は、現在キヨスクに名称変更になっている。
 この寮は、父兄が国鉄に勤務する子弟のみが入寮可能な特別な住まいでもあった。昭和33年〜57年まで福岡市別府町に存在した。(現在跡地は、佐賀銀行の別府支店となっている)
 ここの入寮OB生は凡そ300余名(65歳〜40歳)を超える。寮生は様々で、九大・学芸大・福大・西南大と入り混じるユニ−クな寮で、OBは現在、全国津々浦々で活躍している。(異業種交流の元祖かもしれない)
 2年前のOB会に引き続き、今年も幹事役を引き受けた。学生時代を第2の故郷として過ごしたこの町で、博多駅を背に、しかも博多山笠の飾り山を眼下に見ながら、最高の環境下においてお祭り気分で決行した。
 180名の名簿から55名(関東地区10名・関西地区3名・広島地区5名・他は九州)の多士済々に渡る参加者があった。中には、長ハッピ(大黒流れ)の先輩もいる。服装も思い思いに、遊び心でリラックスしている。
 和気藹々の雰囲気の中で、3時間のスケジ−ュル(年度別自己紹介・官能的なハワイアンショ−・大学別校歌・博多手一本)は瞬く間に消化し、会は大成功で終わった。
 労苦を必要とする幹事役をなぜ引き受けたのか?自問自答してみた。
来年の1月に還暦を迎えるにあたり、皆様へのお世話役がしたかった。又おなじ釜の飯を食った連中が、青春時代へ逆行し、共通の意識で楽しみたかった等いろいろあった。
 だが、有限の25年間のメンバ−は、戦争や旧制中・高校の仲間のようにいずれは時と共に消滅する。この消滅というなんともいえないノスタルジアが、無意識のうちに幹事役を引き受けさせたのかもしれない。
 凡そ、流通とは、太古の昔から存在した物々交換が基本原理である。相手の役に立つ物(情報)、欲しがっている物(情報)を受け渡しする、いわゆる供給者と受給者の関係が存在する。
 OB会というイベント情報を幹事が提供し、且つそれに対する情報が適切であったか否かは受給者が判断する。果たして、どのような心の審判が下ったのだろうか?
 現在は顧客のニ−ズとシ−ズを的確に捉える企業理念が必要だし、又顧客満足と価値創造も企業目的であらねばならない。その理念・目的が物々交換のOB会にも当てはまるのかもしれない。
 継続的な顧客との関係を維持するために150枚の写真を、IT技術を駆使しCDに編集して全員へ配布した。私は流通業界に生かされ又生きていると思った。
 2年後は、もっと若い世代の感性を交えて、さらに素敵なOB会へ前進!



流通業と事業の定義・経営診断回想より

中小企業診断士
1級販売士 山崎 良一

 某市で高級紳士服の製造販売を営む企業より経営診断を依頼された、数年前の回想である。高齢の代表者によると、十数年前は現在の2.5倍程度の売上高を上げていたが、その後、徐々に売上が低下、若い後継者とともに懸命の販売促進を行うも、売上減少傾向に歯止めが掛からない状態が続いていたとのことである。私が拝見させて頂いた決算書は見るも無残な内容となっており、大幅なリストラは避け難いものとなっていた。
 では、何故このような事態に陥ってしまったのか、原因は明らかである。固定顧客に依存しすぎるあまり、新規顧客の開拓がおろそかになっていた為と考えられる。当社の固定顧客は代表者とほぼ同世代の客であり、時間の経過と共に引退などにより、紳士服を必要としなくなる。一方、固定客の減少を補填する若い顧客の開拓は、若い後継者の役割であろう。
 しかし、経営の視点から見ると最も重要なことは、自社の経営成果や日々報じられる各種経営情報などから、市場の変化を敏感に読み取り自社の経営のあり方を再検討していくことにあったと考えられる。このことは事業の定義に関わることである。我社の顧客は誰か、何をもって貢献するか、どのように貢献するか、などを問うことである。事業の定義を問うことで、直ちに直接売上が改善される訳ではないが、企業が生残っていくためには、極めて重要なことであろう。


今、食の世界に求められているもの
研修委員会委員長
2級販売士 泉 亨

●はじめに
 社会的にも大きな問題として、現在、安全・安心問題が種々取り上げられていますが、消費者の信頼に応えるには、単に製造業者だけでなく、生産者、販売業者等全ての分野において、真摯に取り組むべき重要課題となっています。
 しかし、食の安全に関する考え方には、各地の風土、食習慣、食文化等に関わる多様性があり、画一的な判断に委ねられない部分があります。また、消費者の考え方にもその時、その時の歴史の流れに反応した変化があることも見逃すことの出来ない事実として存在しています。昭和40年代頃までは、栄養豊富、スタミナ抜群と言ったキャッチフレ-ズが販売の現場ではよく使われていました。昭和の後半から平成の始め頃には、ダイエットあるいはヘルシ-と言った言葉が主流を占めていました。食の世界が充実し栄養過多が指摘され、肥満や生活習慣病等が社会的な問題として取り沙汰されるようになった昨今では、安全と安心が重要な問題点として浮上してきました。もちろん、食品業界の不祥事がその背景にあることは、皆さんも重々ご承知のことと思います。
 本来、安全である筈の食品において、何故、安全性が問われる事態になったのか?それは、消費者のニーズよりも生産性の向上、販売効率の向上と言った売り手側の政策・戦略が優先された結果が、消費者不在の状況を招いたのではないかと判断されます。少なくとも、食のビジネスに携わる者は消費者の食のシーンを、しっかりと連想し把握出来なければならないと思います。売るために!儲かるため!と言った発想からだけでは見えてこない、食の問題点に関して若干の考察をしてみたいと思います。

●産地偽装は何故起きる
 安全と安心を云々する時、産地偽装が問題視されますが、これは少しばかり的を外れた考え方だと思われます。安全と安心は次元が違うと言うことを申し上げたい。確かに、産地や生産者が判っていれば、それなりに安心感は持てるでしょう。しかし、それはあくまでもメンタル的なものであって、ケミカル的な裏付けがあってこそ、始めて安全が保証されるわけです。安全イコ-ル安心ではありません。 産地偽装は何故起きるかと言うと、売らんが為、儲からんが為の発想がその根底にあり、さらには、消費者の国産信仰、あるいはブランド指向がその背景にないとは断定出来ないところに難しさがあります。
 魚沼産のコシヒカリが現地で出荷された何十倍も一般流通されていたのは何故か?福岡県産の夢つくしも同じことが言えます。銘柄と呼ばれる商品と、一般的な商品との価格差、国産物と輸入物の価格差。そこには、品質不在の国産信仰、ブランド指向が介在していると言わざるを得ない状況が見え隠れしています。もちろん、販売者側の商品知識の不在、適切な品質と価格を知らせるための努力不足も、否めない事実として受け止めるべきではないでしょうか。
 牛一頭から、僅か数kgしか取れない国産牛カルビが何故全国的に大量に出回っているのか?一羽の鶏から取れる手羽先の量も僅かな量でしかありません。何故国産の手羽先が大量に出回っているのか。そこには大きな疑問が残ります。何故国産でなければいけないのか、何故産地を偽装しなければいけないか。表示にのみ拘っていると物事の本質を見失ってしまうことになりかねません。

●輸入物は何故安い
 安かろう、悪かろうのイメージが輸入物には付きまとっています。特に食肉に関してはその傾向が顕著に現れています。果たしてその通りでしょうか?現地の状況を見て来た者にとって、それはとんでもない話です。例えばアメリカの食肉売り場では鶏のモモ肉はほとんど見られません。ムネ肉が売り場を占拠しています。巨大な食肉市場で溢れたモモ肉は、チキンレッグとして安価な価格で世界中に輸出されます。タイ国では、外貨獲得の国策的手段として割安な価格で輸出され、国内流通用の鶏肉を割高にしてバランスを取っています。そんなことが行われている現実を認識すれば、一概に輸入物は安かろう、悪かろうだけではないと理解出来ると思います。
 日本の場合、牛の肥育は平均的には一人当たり5~6頭です。大手でも10頭程度の肥育でしょう。しかし、アメリカの場合は、大手になると一肥育場で30万頭程度の牛の肥育を、10~12名のスタッフで行っています。日本の2500倍の効率で肥育されているわけです。さらに、日本の場合、飼料の95%を輸入に頼っていますが、アメリカの場合はコ-ンベルト地帯に隣接した形で農場が作られていますから、輸送コストも僅かな金額で済むと言った、安さの前提があります。
 過去に、牛肉に限定して言えば、価格だけを追って、極論を言えば品質無視の形で輸入が行われていた時期があります。チルドの技術未熟、船便輸送のため、時間の経過等の要因が、品質、特に鮮度劣化を招いていた時期もありました。そのような諸々の要因が輸入肉に対する不信感。安かろう、悪かろうと言った評判を定着させたものと判断することが出来ます。

●産地表示をすれば安全か
 産地を表示することに安全性の問題の解決策を求めているかのような風潮が感じられますが、産地を表示すれば安全性を確保出来るのか?はっきり言って疑問です。産地が判り、生産者が判っていれば、確かに安心出来るとは思われます。しかし、安全性を云々する場合、当然のことながら品質基準が明確になっていることが前提です。品質基準を明確にしないまま産地指定をしても、それは単なる感覚的な安心を売っているに過ぎません。現に、故意あるいは、そうでなくても、認定されていない薬物使用問題が各所で起こっています。

●偽装問題は産地表示だけではない
 黒豚ではない黒豚が店頭に並べられ、地鶏ではない地鶏が堂々と販売されています。米や茶葉のようにブレンドすることにより、品質がよくなると言われる商品群の場合、表示に難しい部分もあるでしょう。しかし、少なくともそのような場合でも、消費者に納得して貰えるだけの、最低限のルールはあるべきで、守られるべきだと思います。
 黒毛和種・褐毛和種・日本短角種、無角和種の総称として、和牛という言葉が使用されています。黒牛とか黒毛牛と言った表示は、消費者の錯覚を期待した問題のある表示です。鶏の場合でも、輸入物には若鶏の表示は出来ないことになっています。輸入の表示と若鶏の表示が同時に行われていれば表示義務違反であり、偽装の可能性もあります。
 冷凍物を解凍して販売すれば解凍の表示が必要となり、養殖物は養殖の表示が必要とされます。産地表示があってもこれは必要です。マグロやカツオの場合は、そのほとんどが冷凍であり解凍処理が行われています。解凍の表示がなければ表示義務違反であり、偽装問題も発生します。
 頻発する表示義務違反に、農林水産省は2002年7月のJAS法改正において、罰則の強化を打ち出しました。生鮮物は産地表示を、加工品の場合は原材料の表示を、弁当を含む惣菜類は原材料及び添加物の表示が義務付けられています。しかし、現状の売り場を見てみるとまだまだ怪しげな商品が目に付きます。売り場で一つ一つの商品を手に取って、ラベルを確認してみましょう。納得が行かなければ売り場の責任者に聞いてみるのも一方です。

●微生物汚染は何故怖い
 本来、健康な家畜の肉や血液には微生物は存在していません。しかし、続発する食中毒は、企業の存続を揺るがせかねない危険性を孕んでいます。もちろん食肉によるものばかりではありません。乳製品を含む諸々の食品がその原因食となっています。人に危害を及ぼす病原菌には、病原大腸菌、腸炎ビブリオ菌、サルモネラ、ブドウ球菌、セレウス菌等が主なものとして上げられます。
 このような病原菌は自然界に広く分布していると言われていますが、例えば、O;157の場合のように、腸内でしか長時間の生息は出来ない菌種もあります。従って、O;157による感染症は比較的新しい汚染状況を示すものであり、商品づくりの現場、あるいは販売の現場における衛生管理の重要性が大きくクローズアップされることになります。
 ポツリヌス菌の毒素は地上最強と言われています。青酸カリの30万倍で、発症した場合の死亡率は相当に高いと言われています。O;157の場合も抵抗力の弱い老人や幼児の死亡が、毎年のように報告されています。現在、世界中を騒がせているSARSも、野生動物を食用としている国から感染が広がった可能性が指摘されています。
 微生物汚染が怖いのは、その怖さを製造する側あるいは販売する側がよく理解していないという点です。食中毒が人命に係わる危険性を有している、あるいは企業の存続を危うくする、その認識に欠けているとしか言い様のない現状があります。自主検査の必要性を是非理解して欲しいものです。また薬物が開発され菌が駆逐されそうになると、その薬物に抵抗力のある耐性菌と言った形の、新たな、そしてさらに強力な菌が産生され、人間との間で言わばイタチゴッコを繰り返すことです。決して病原菌は死滅しないと言う事も、怖さの要因の一つとして上げられます。

●薬物使用の怖さ
 中国産のホウレン草や枝豆等から、残留農薬が検出され輸入ストップと言った問題が発生しました。昨年は東北地方において、認可されていない成分を含んだ農薬の使用が発覚し、収穫前の果物類が廃棄処分にされる事件が起こりました。農・畜産物は栽培時あるいは肥育時に、色々な形で薬物が使用されます。健全な生育、生産量の増大、効率の良い肥育等が薬物使用の主な目的ですが、ポストハーベストも薬物の使用の大きな問題点となります。
 薬物の使用問題は、消費者の安全よりも生産・販売上の経済性や効率性が重点的に考えられていると言っても過言ではないと思われます。使用されている薬物全てに問題があるとは言えません。しかし、量の問題、残留の問題、継続利用による蓄積の問題、複合して使用した場合の問題等、科学的に解明されていない部分も残されていることに留意しなければなりません。しかし、少なくとも、知らなかった。認可されているものと思っていた等の無責任な言い逃れのセリフは聞きたくないものです。

●異物混入の実態
 毛髪中の水銀値が許容限界値内であっても、長期に渡ってメチル水銀の汚染を受け続ければ水俣病を発症するとの報告が、今年の5月に発表されました。
 また水産庁は、人体に有害な重金属と言われているカドミニュウムが、軟体動物の内臓や、甲殻類の内臓に高濃度で検出されたとの調査結果を発表しています。アワビやスルメイカの内臓、毛ガニのミソに平均濃度7.35ppm、塩辛類で1.66ppmと、コーデックス委員会が安全基準として公表している1ppmを大きく上回った数字となっています。
 ごく一般的な異物の中で最も頻度が高く厄介なものは毛髪です。毛髪はそれ自体が人体に危害を及ぼすことはありませんが、最も不愉快な異物混入であることは間違いありません。同時に食品業界にとってこれほど厄介な存在もありません。安心の世界にも大きく関与している問題でもあります。
 人体に危害を及ぼす可能性の高い異物としては、金属片、ガラス片、プラスチック片、木屑、小石、針金、注射針の折れた物、釣り針、クリップ、ホッチキス等の報告例があります。サイエンスフォーラム主催の食品異物対策シンポジュウムにおいて報告された現状の中から、およそ信じられない異物の例を上げると、鼠の死骸、トカゲの死骸、歯冠、煙草のフイルター、子供の玩具等があります。
 直接人体に危害を及ぼさないとは言え、本来、衛生的で安全であり安心出来る筈の食品に異物が混入していることは、消費者の信頼を裏切ることであり、あってはならないことです。ましてや、病原性細菌や寄生虫 あるいは有害な化学化合物の異物混入等は論外の話です。
 異物混入は最も判りやすい品質不良です。しかし、その対策の難しさは大変なものです。消費者の信頼を勝ち取るための最短の手段でありながら、食品業界の永遠のテーマとして常に取り上げられている課題でもあります。異物混入のクレームを無くすための努力が、即、消費者の安心につながります。食の安全にも大きな影響を与える異物混入対策をどこまで徹底出来るかが、消費者の信頼を勝ち取り、企業の発展を約束する重要なポイントとなります。

●添加物は何故必要か
 添加物と一口に言っても、その内容は多岐にわたります。保存性を高めるもの、風味を増すためのもの、質感を出すためのもの、見栄えを良くするためのもの等、厚生労働大臣が指定したものだけでも、約340種。さらに、天然添加物と呼ばれているものを加えると800種以上の添加物が存在しています。諸外国では認可されているが、日本では認可されていないものも輸入食品に含まれて国内に出回っている可能性もあります。
 添加物には、それぞれの目的に合わせて発色剤、着色剤、漂白剤、甘味料、酸味料、調味料、香料、膨張剤、増粘剤、乳化剤、保存料、酸化防止剤等多種多様な添加物があります。見栄えを良くし、味を良くするあるいは保存性を良くするための化合物ですが、その全てが安全とは言い切れません。現在の科学レベルで判断する限りでは安全だと言っているに過ぎない場合も有り得るということを、是非知っておくべきです。
 生産と消費の時間差、嗜好の多様性、見栄えの訴求等添加物を良しとする環境もまた多様です。従って添加物の必要性は理解出来る部分はありますが、今だ、解明されていない危険要因も残されていて、今後の研究に委ねられているのが現状です。

●消費者動向の変化
 酸味と甘味のバランスが良いことで人気のあった柑橘類が、最近首位の座を苺に譲ってしまったといった現象が起きています。これは苺の主生産地である栃木県が消費者の嗜好の変化を読み取り、甘味の強い品種を導入したことが原因の一つと言われていますが、手間を省き見栄えに拘る消費者の出現や、カラフルでバラエティーに富んだ食卓を求める消費者の感覚が、売れ筋を変えたと判断することが出来ます。
 BSE問題等ですっかり消費が落ち込んでしまった牛肉が、落ち込む前の水準以上に消費が回復してきました。グルメ指向の消費者がやはり美味いものは美味いと認め消費行動にそれが反映された結果だと判断されます。
 最近では、食品そのものではなく、食品の表示に対する不満や不信が強くなってきています。相次ぐ不祥事がその引き金を引いたと言えますが、確かに判りにくい表示が多い事実が売り場にはあります。清浄豚や清浄野菜等何の基準も拘束力もない表現。無農薬野菜や減農薬野菜、無化学肥料栽培等、素人には判断することが難しい表現もあります。
 牛肉の表示でも、特選あるいは、特上と言った表示がありますが、販売者側の勝手なネーミングであって何の基準も規制もない表現です。このような意味不明の表示を旧態依然として続けている企業は、消費者離れが顕著なものとして、今後現れてくるのではないかと思われます。
 一連の残留農薬問題で、それまで50%の構成比を示していた中国産の米が首位の座をアメリカ産に明け渡してしまいました。安さだけでは決して消費者は納得しません。安全と安価、そして安心がセットになって初めて消費者の納得を得られることが出来ます。

●終わりに
 食品製造における技術の進歩、食のグローバル化、嗜好の多様化と変化の早さ等が要因となって、現在、多種多様な食品が大量に出回っています。豊かな食生活が享受されるようになった反面、有害化学化合物の混入、新種の病原菌による汚染、遺伝子組み替え食品の安全性の問題等、科学の発達、技術の進歩に伴って新たなる食の危険も増大しています。この様な現状を顧みると、総合衛生管理製造過程承認制度の活用、HACCPの導入等を通じてより衛生的で安全性の高い商品を提供するシステムの構築が、重要な課題として認識されなければならない状況にあると確信します。さらには、自社において製造あるいは販売される、全ての商品の自主的検査の充実と、安全性の情報提供の充実が必須であり、そのためには最新の科学的知見を修得し併せて、食品関連の規格基準、食品関連の法の熟知のための努力が大いに求められます。


アルバイト生の扱い方
2級販売士 岡田 光弘

 唐突ではございますが皆様、会社の中でもっとも偉いのは誰でしょうか?本当に社長ですか?株主様ですか?
 答えは、アルバイト生です。なぜならば、企業というものは礎こそが重要であり、その礎こそがアルバイト生であるからです。さらに、アルバイト生と言うものは「好きな時に好きな時間だけ働いてよい」、「大きなミスをしでかしても、『責任を取って辞めます』で済む」、「辞めてもすぐ他のバイトが見つかるし、給料もさほど変わらない」などなど、かなりの自由、及び適当さ加減が許されているからです。
 では、もう一つ質問をしましょう。今現在、アルバイト生の責任感の無さ等が問題視されていますが、もし皆様がアルバイト生だとしたら真剣に働きますか?すなわち働いても、働かなくても給料は同じで、昇進もない。クビになっても、すぐに同じくらいの給料の別のバイトが見つかる状況です。どうですか?
 上記の矛盾を解決すべく、私は現在アルバイト生を扱う社員の方に対して、「アルバイト生の扱い方」をレクチャーしています。最近では、新卒を採用せずにアルバイトで賄う企業が増えているために、アルバイト生を扱う社員の方と、アルバイト生の年齢差が開くようになってきました。そのために、アルバイト生の考え方が理解できずに、きちんと扱うことができない方も多いようです。 アルバイト生をきちんと扱うノウハウは多数ありますが、今回は紙面の都合上、最も重要だと思われる2つを簡単にご紹介しましょう。
 まずは、アルバイト生よりも大きな「ゆとり」を持つことです。つまり、アルバイト生と同じだけの仕事量をしても、アルバイト生よりも大きな心のゆとりを持って欲しいということです。これは口で言うのは簡単ですが、実際に振り返ってみると大変なことです。あなたが100万円持っていて、10万円分のプレゼントをしろということではなく、あなたが1万円しか持っていなくて、その1万円分のプレゼントをしろと言う意味です。
 では、そのためにどうすればよいのでしょうか。まずは、アルバイト生よりも体力をつけることです。もし、あなたが無趣味だというならば、即刻趣味を見つけてください。そして、「最近仕事が忙しいから、趣味なんてやってられないよ」なんて言わずにきつくても続けてください。古来より、心は体に出ると言います。それと同じように体は心に反映されるのです。アルバイト生よりも体力があれば、同じ仕事量をこなしても心にゆとりが表れます。
 そしてもう一つ、自分に自信を持ってください。アルバイト生に向かって「俺のように生きろ!!」と声を大にして叫んでください。最初は見せ掛けやハッタリの自信でも結構です。最初は見せ掛けの自信からスタートして、アルバイト生を扱えるようになってから、本当の自信を付けることは十分可能です。今まで扱えなかったアルバイト生を扱えるようになれば、それだけで自信も付くのではないですか?
 最近の若者は大人を信用していません。毎日ニュースから流れてくる大人の悪い話しか聞かずに育ってきているのです。もちろん、高度成長期を支えてきた姿なんて見ていません。見ているのはバブルを崩壊させ、税金を食いつぶす姿です。そしてまた、大人もそれが分かっているかのように自信をなくしている方も多いようです。そんな自信のない上司の元で働きたいような人はアルバイト生でなくてはいないでしょう。そんな中で、あなただけが「俺のように生きろ!!」と叫びます。「ゆとり」と「自信」、その結果アルバイト生はあなたに付いてくるでしょう。


「1級販売士検定受験研究会」
毎月第3土曜日開催中

 本年度より、「1級販売士検定受験研究会」を毎月・第3土曜日の13時より3時間、麻生情報ビジネス専門学校・144教室で開催しています。
 すでに第1回目を4月19日(8名出席)「商品計画と商品予算」講師:栗川 久明、第2回目を5月17日(7名出席)「情報化」講師:池邊 昌弘、第3回目を6月21日(9名出席)「経営とマーケティング」講師:栗川 久明、第4回目を7月19日(7名出席)「仕入計画と在庫管理」講師:蒲池 彰で開催しました。
 「1級販売士検定受験研究会」では、毎回会員の中より講師をお願いし、最初の2時間は記述式過去問を中心に講義をし、後の1時間は懇談をするようにしています。1級販売士検定を受験される方、販売士講師をめざす方のご出席をお待ちしています。


「流通業支援プロジェクト」
毎月第1水曜日開催中

 本年度より、「流通業支援プロジェクト」を毎月・第1水曜日の18時半より2時間、麻生情報ビジネス専門学校・144教室で開催しています。
 すでに第1回目を5月7日(13名出席)に、第2回目を6月4日(11名出席)、第3回目を7月2日(8名出席)に開催しました。第2回目は、福岡県商工会連合会の貝島 稔・総務部長に、また第3回目は博多せんしょうの長友 洋二事務局長にゲストスピーカーをお願いし、懇談をしました。第4回目の8月6日にはオサダ・小戸店の三崎 健店長にゲストスピーカーをお願いしています。
 「流通業支援プロジェクト」では、毎回会員の中よりゲストスピーカーをお願いし、20〜30分お話いただいた後、懇談をするようにしています。多くの皆さんのご出席をお待ちしています。